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No.212 「こどものチック症状」

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2018年11月発信

自分の子どもが、暇さえあれば自分の爪を噛んで、見た目にもボロボロの、痛々しい指先をしているのをみて、世のお母さんたちは、イライラしたり、叱ったりとストレスが溜まります。「爪を切ったことがない」「何回言っても聞かない」「辛子を塗ってみたがけどやめない」などです。これがチックだと言うと、皆、意外な顔をします。こどものチックは様々な形態があるのです。

症状

チックは、突発的で、不規則な、体の一部の速い動きや発声を繰り返す状態です。チックには様々な形があり、大きく運動性チックと音声チックに分かれ、それぞれが単純性、複雑性に分類されます。瞬き、首振り、顔しかめなどの単純性運動性チック、物に触る、物を蹴る、飛び上がるなどは複雑性運動性チックです。また、発声、咳払い、鼻鳴らしなど単純性音声チックと、汚言、反響言語(人の言葉を繰返す)などの複雑性音声チックもあります。一見、乱暴な行動や非常識な言動、爪噛み、口や目、髪の毛をずっと触っているなどもチックのことがあります。

診断

チック障害は特徴的な症状があり、4週間以上12カ月未満の一過性チック、12カ月以上持続し、かつチックのない期間が3カ月以上ない慢性チック、慢性で多彩な運動チックと一つ以上の音声チックがあるトゥーレット障害に分類されます。

治療

治療が必要となるチック障害は、その症状により社会生活上、著しい制限が生じる場合です(すなわち、チックで本人が困る場合)。カウンセリングや薬物(漢方や安定剤)が必要になることもあります。逆に生活に支障を来たさないチック(家族が気にしているだけ)は治療の対象にはなりません。多くは一過性チックで、社会心理、環境的、年齢、発達や性格など、様々なものが原因になりますが、こどもの心理状態の不安定さのバロメータで、チック症状を表すことにより精神のバランスをとる行動でもあります。まずは慌てずに対応し、改善できるところは改善し、慢性、難治なケースになれば、小児神経専門医に相談して下さい。