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No.190 「みずいぼの治療について」

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2014年12月発信

伝染性軟属腫は乳幼児に好発する皮膚のウイルス性疾患で、「みずいぼ」と一般的には呼ばれており、この名前のほうが良く知られているかもしれません。伝染性軟属腫ウイルスはヒトにのみ感染し、皮膚で増殖し、うつる病気です。患者さんのいぼに、皮膚が触れることにより、ウイルスがうつります。ウイルスがうつり、発症するまでの期間(潜伏期間)は2週間から50日くらいあるといわれています。
伝染性軟属腫はウイルスによるうつる病気ですが、学校に行っていいかどうか、プールに入っていいかどうかについては、小児科の先生と皮膚科の先生が話し合って、統一見解を出しました。

《学校にいかせてよいかどうか及びその取り組み》

幼児・小児によく生じ,放っておいても自然に治ることがありますが、それまでには長期間を要するため、周囲の小児に感染することを考慮して治療します。プールなどの肌が触れ合う場では、タオルや水着、ビート版や浮き輪の共有を控えるなどの配慮が必要です。
この疾患のために、学校を休む必要はありません。

《皮膚の学校感染症とプールに関する統一見解》

プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共有することはできるだけ避けてください。プールの後はシャワーで皮膚をきれいに洗いましょう。

伝染性軟属腫に治療については、概ね3つに分けられます。

1、摘除する

ピンセットなどで取り除く方法です。唯一確実に治療できる方法です。問題は激しい痛みを伴うことです。
2012年から、局所麻酔薬の張り薬が、伝染性軟属腫の除去時の痛みの緩和に使用することが保険適応に認められました。ただ、麻酔薬であり、医師の管理のもとで、十分な注意が必要です。また取り除いた跡が残ってしまう可能性も指摘されています。

2、自然に消失するのを待つ

伝染性軟属腫が自然に治っていくことは良く知られており、これを待つという方法です。ただ自然消失までは少なくとも数ヶ月、長ければ2~5年もかかることがあります。この間は他の人にうつす可能性があり、また痒みのために、掻きむしり二次感染を起こし、伝染性膿痂疹(とびひ)になることもあります。

3、内服薬、塗り薬など

ヨクイニン(ハトムギの種の皮を取り除いたもの)がイボを取り除くのに、有効であるとされており、伝染性軟属腫の治療に用いられることがあります。また、ポピドンヨード剤(消毒剤)を塗る、ケミカルピーリングに使うグルコース酸を塗る、あるいはスピール膏(ウオノメ治療用絆創膏)を貼ってとる。など、種々の方法がためされてますが、早く、きれいに確実に治療できるという方法はありません。

伝染性軟属腫は子どもたちによく起こる皮膚の病気です。痛みを伴うことなく、早く、きれいに、確実に
治療できる伝染性軟属腫の治療法の出現が望まれます。