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No.136老人性難聴

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2009年06月発信

現在、わが国は世界一の長寿国です。そして人は年をとると耳が遠くなります。老人性難聴とは、加齢によって耳(内耳)と脳(聴覚中枢)が障害されて聴こえにくくなっている状態です。しかも単純な老化ではなく、長い人生の中での各々の生活習慣、音響による負荷、耳毒性薬物の投与など影響により、内耳が障害されてきた結果も含まれます。

老人性難聴の特徴は

  1. 高音域の低下が著しく中・低音域は比較的よく保たれている。
  2. 則として左右対称である。
  3. 加齢とともに進行する。
  4. 男女差がみられる。(男性の方が聴力低下は大きい。)これは職場での騒音による影響と考えられます。
  5. 単純な音は聴こえるが、ことばの聴き取り能力が低下する。
  6. 難聴の程度は高年齢になるほど個人差が大きくなる。(年齢にあまりこだわらないほうがよい。)
  7. 難聴者はなぜか難聴を隠す傾向が強い。(難聴であることを認めようとしない。)
  8. ゆっくり、区切って会話をすれば日常会話はだいたい可能である。(むしろ耳元であまり大きな声で話すとかえって聴きづらくなる。)

このような難聴は薬では治りません。補聴器を使う必要があります。補聴器は早く使い始めるほど、聞こえの効果が早く得られます。ところが補聴器を勧めてみますと、補聴器を使うとますます難聴が進行するとか、補聴器は雑音が大きいからいやだという方がおられます。補聴器で難聴が進行することはありません。また雑音ということですが、よく事情を尋ねますと新聞をめくる時の紙の音、外の風の音、子供の声、自転車のブレーキの音なども雑音に含まれているようです。若い頃なら普通に聴いていたそれらの音も、いつの間にか聴こえなくなり、補聴器をつけたとたん聴こえるようになると、雑音と感じてしまうようです。静かな世界からいろんな音が聴こえる世界に入って、それが普通になるには少し時間がかかります。補聴器は数ヶ月の練習と慣れが必要です。もっと良く聴きたいという熱意が必要です。ひとたび補聴器を使い始めたら一日中使うようにしてください。
補聴器を購入する前に、かならず耳鼻科を受診し純音聴力検査や語音聴力検査などの検査を受け、その結果を持って、補聴器専門店を訪ねてください。補聴器を完全にフィットさせるのは補聴器専門家のいる専門店だけです。
テレビ、ラジオから新しい情報を得て、家族、友人との会話によって脳を刺激し、脳の老化を防ぎましょう。