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No.208 「手足口病(近年の傾向も含めて)」

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2017年07月発信

◇手足口病とは?

 小児特に乳幼児を中心に夏期に流行する感染症で、夏かぜの一つですが、通常のかぜでイメージするような咳や鼻汁を伴うことはあまりなく、手足の発疹と口内炎が主体の疾患です。まれに大人にも感染することがあります。

◇原因

 ウイルスの感染が原因ですが、原因が単一のウイルスだけではなく、似たような症状を引き起こすウイルスが多種類存在します。そのためシーズンに何度もかかる可能性があり、また症状も流行シーズンにより特徴が異なることがあります。

◇感染経路、潜伏期間

 唾液や鼻汁が飛んで感染する飛沫(ひまつ)感染や、唾液・便・水疱の内容物を触れた手を介して感染する接触感染が主な感染経路で、潜伏期間は3~6日間と考えられています。

◇症状

 手足の発疹と口内炎が主症状ですが、発疹は体にもしばしば見られ、特に臀部にはよく出ます。発疹は小さく盛り上がった赤いぶつぶつや、硬い感じの小さな水泡が多いです。以前は、発熱はないことが多く、一部が微熱を伴うぐらいとされてきましたが、近年は高熱を伴うことの多い手足口病がよく流行します。今年(2017年)流行した手足口病は
1~2日間発熱が先行し、熱が下がった頃から発疹の出るタイプがよくみられています。

◇予防・治療・経過

 手足口病には有効なワクチンはなく、発病を予防できる抗ウイルス薬もありませんので、手洗いの励行とウイルスの含まれる便の適正な処理などの一般的な予防法を実施するしかありません。またタオルやおもちゃの共用を避けることも重要です。通常は1週間前後で治癒する経過良好な疾患ですが、まれに髄膜炎や脳炎を合併して重症になることもあるので、けいれんを起こしたり、ぐったりとして全身の状態が良くない場合は、早めに病院を受診しましょう。また口内炎がひどい場合は、痛みが強く、食事を摂りにくくなるので、口あたりのよいものを中心にして、最低限の栄養と水分を補給しましょう。

◇登園、登校について

 熱が下がっており、全身状態が良好で、食事もしっかりと摂れるようであれば、発疹が出ている状態でも登校(園)可能です。その理由としては、症状が消失した後も2~4週間にわたり便などからウイルスの排泄が続くため、流行を防ぐための登校(園)停止自体にあまり意味がないからです。医師の登校(園)許可書は不要ですが、病院を受診してきちんと診断を受けるようにしましょう。