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No.184 「アナフィラキィシー」

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2014年04月発信

 ヒトには、細菌、ウイルスなどの異物から体を守るために「免疫」というシステムがあります。アレルギーとは、本来体を守るべき「免疫」のシステムが過剰に働くことによって、かゆみ、くしゃみなどのさまざまな症状が起きる状態です。
アナフィラキィシーは、アレルギーの原因となる物質を食べたり飲んだりして体内に摂取するか、触れたりした後で、数分から数十分以内の短時間に全身に生じる激しい急性のアレルギー反応のことを言います。

アナフィラキィシーの原因としては

①卵、牛乳、小麦などアレルギー食べ物の原因となる食べ物をたべること、飲むこと
②ハチなどの昆虫に刺されて、毒などが体内に入ること
③薬を飲み、注射する、塗ること
があります。その他、特定の食物を食べた後に運動したり、ラテックスに触れたりしてアナフィラキィシーが生ずることもあります。

アナフィラキィシーは様々な症状がみられます。

・粘膜・皮膚症状(かゆみ、蕁麻疹、腫れ)
・呼吸器症状(くしゃみ、咳、ぜーぜー)
・消化器症状(腹痛、嘔吐、下痢)
・循環器症状(動悸、胸が苦しくなる、脈拍が弱くなる) など
 
さらに、アナフィラキシーの症状が急激に進むと、血圧が低下して、意識障害を引き起こしショック状態となることがあります。これは「アナフィラキシー・ショック」と呼ばれ生命の脅かすこともあります。
現在、アナフィラキシーが現れたときに、医療機関を受診して治療を受けるまでに症状悪化を防止するための補助治療薬があり、2011年11月より健康保険が適応されています。アナフィラキシーの時に使用する薬としては、抗ヒスタミン剤、経口副腎皮質ステロイド剤などがありますが、いずれも効果発現には、30分以上かかりますが、補助治療薬は5分以内の効果発現が見込まれます。アナフィラキシーでない人に、補助治療薬を用いても、15分程度で収まる、ほてり感やドキドキがある程度です。過去にアナフィラキシー・ショックを起こしたことがある人がアナフィラキシーの原因となるものを誤って接種したり、ハチに刺されたりした時、あるいはアナフィラキシーの症状が複数出現し、急速に悪化する場合は、ためらうことなく補助治療薬を用いることが大事です。
患者さん本人以外でも、患者さんが年少であるときには、保護者、学校や園の先生が使用することも可能ですが、主治医の指示のもとに、充分な準備が必要です。また、補助治療薬を使用した後は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
アナフィラキシーに対する有効な方法を手にすることができました。適切に用いることで、アナフィラキシー・ショックを可能な限り、防いでいきたいものです。