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No.177 「フォローアップミルクはいつから?」

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2013年06月発信

育児用ミルクは牛乳成分を基に各栄養組成を限りなく母乳に近づけてつくられており、母乳不足の時、母乳が与えられない時に母乳の代用品として与えられるミルクです。
一方フォローアップミルクは、母乳や育児用ミルクの代用品ではなく、牛乳の代用品としてつくられたミルクです。牛乳は安価で良質の蛋白質やカルシウムの供給源として有用な食品ですが、鉄の含有量が少ないという欠点があります。その欠点を補うために、鉄とビタミンC(鉄の吸収を高める)を増量添加されてつくられたのが、フォローアップミルクです。
 
肉と乳製品を主とする食生活を送っている欧米諸国では、かつて乳児期早期より牛乳を与えて多くの乳幼児が鉄欠乏状態に陥っていました。そのため、乳幼児の鉄欠乏を予防する目的でフォローアップミルクが開発製造されました。米・豆・野菜を中心とする食生活を送っている日本では、母乳・育児用ミルクと組み合わせたかたちで離乳食も進められており、乳児期よりフォローアップミルクをあえて与える必要はありませんでした。
 
フォローアップミルクは、離乳完了期の牛乳代用品であり、育児用ミルクとは全く別ものです。フォローアップミルクは育児用ミルクに比べ、蛋白質と炭水化物が多く、ミネラルも2倍近く多くなっています。逆に育児用ミルクに添加されている銅や亜鉛などの微量元素は添加されていません。
そのため、離乳が進行していない状況でフォローアップミルクを与えると栄養バランスを崩し、離乳の進行に影響を及ぼす結果になってしまうことがあります。通常は離乳食が順調に進んでいれば、フォローアップミルクを与える必要はありません。
離乳食が順調に進んでいない場合、離乳食の不足は母乳や育児用ミルクで補えば十分です。
フォローアップミルクは、離乳完了後に牛乳のみでは鉄分が不足してくるような児に牛乳の代用品として使用されることには適していますが、一般的には乳幼児の育児には必ずしも必要なミルクではないとみなされています。