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No.172 「チック」

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2012年12月発信

チックは乳児期の後半から児童期に生じやすく、子どもの10~20%が経験する身近な疾患です。しかし、親の育て方や本人の性格の問題が原因であると間違った理解をされていることが多く、正しい理解に基づく対応を心掛ける必要があります。

チックとは

突発的で急速、反復性、非律動性、常同的な運動あるいは発声のことをいいます。短い時間しか本人がとめられない不随意運動で、不安や緊張が増大していくとき、強い緊張が解けたとき、楽しくて興奮したときなどに増加しやすい特徴があります。

チックの種類

運動性チック:まばたき、頭をふる、顔をしかめる、奇妙な手の動き、飛び上がる、足をふみならすなど
音声チック:咳払い、アッアッなどという叫び声、イントネーションの変化、その場にそぐわない言葉、オウム返し、汚言など

分類

一過性チック障害:1年以内に消失するもの(ほとんどがこれ)
慢性チック障害:1年以上持続するもの
トウレット障害:複数の運動性チックと一つ以上の音声チックが1年以上つづくもの

原因

成長の過程での脳機能(大脳基底核を中心とした)のアンバランスによると考えられています。

対応と治療

1年以内に自然消失する一過性チック障害が多く、長期に続くトウレット障害でも多くは小学校高学年から思春期に最強で、その後は自然に軽快、消失することがほとんどであることを理解し、まわりの者が些細な変化に一喜一憂しないようにします。またチックを止めるようとするとかえって強くなることがあるため、本人に止めるようにいわないように気を付けます。学校生活など日常生活に支障がある場合は抗精神病薬での治療をおこなう必要がありますので医師に相談してください。また、トウレット障害など慢性チック障害では、強迫性障害や注意欠陥多動障害を併発することがあり注意が必要です。