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No.111AEDを知っていますか ?

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2006年12月発信

AEDって聞かれたことがありますか ?ここ数年空港や大きな病院、最近は学校にも設置され始めた比較的小さな機械です。大きさは30cmぐらいで重さは3kgほどです。日本語では『自動体外式除細動器』といいます。英語では 『utomated xternal efibrillator』 でこの頭文字をとったものです。
AEDは命に関わる重症の不整脈を治療するものです。致死性不整脈の代表である心室細動の疑いがある患者さんにこの装置を装着すると自動的にすばやく診断し、必要があれば装置から音声指示がありそれに従いボタンを押すと高電圧の電気が患者さんに通電されその電気ショックで不整脈を治療します。
これを『除細動』と言います。掌ほどの大きさのシート状電極2枚を胸の前と左側面に貼り付けて電源を入れると(最近は蓋を開けると自動的に電源が入るタイプもあります。)日本語の音声と表示画面に説明文が表示され使用方法をガイドします。その指示通りに操作をすれば使用者が心電図の読み方や医学的知識がなくとも操作可能です。
この装置は除細動が不必要な患者さんには決して働かないようになっています。不整脈を予防する物ではありませんが放置すれば確実に死亡
する致死性不整脈の患者さんを助けることの出来る装置です。使い方はたいして難しいものではありませんが高圧電流を使用するので危険性を伴います。最近は市民向け講習会(加古川市加古郡医師会でもすでに実施し、今後も開催計画があります。)も開催されるようになって来ましたので、ぜひ参加して取り扱いを学んでおいてください。
心臓突然死 ( SCAudden ardiac rrest )の多くは致死性不整脈が原因とされています。米国ではSCA が死因の第一位で20~30万人/年死亡しており日本でもまだ正確な統計データーはありませんが5~7万人/年の死亡者があると言われています。SCA の特徴は人がいる所ではいつでもどこでも誰にでも発生する可能性がある事と、その原因が発生後は素早い処置がなければ救命できないことです。
そのため欧米では以前から人が多く集まる駅、商店、スポーツ施設、航空機内等にAEDが設置されており早期に除細動が行なわれる体制がとられています。 致死性不整脈 が発症してから除細動を開始するまでの時間が長引けば長引くほど予後は悪く社会復帰できる可能性は5分以内で約50%、10分では0%です。平均救急車到着時間が6~7分ですので患者さんの近くにいる市民の協力が予後に大きく関係します。
一台20~30万円しますが最近はレンタルもありますので多くの人々が集まるエベントやスポーツ大会の主催者は必ず備えていただきたいと思います。目の前で倒れ、意識がなく呼吸もしていない状態の人を見つけたら、AEDを装着するのが常識となるように今後日本でもっと普及させる必要があります。
もちろん、AEDがあれば、後は何もしなくてもよいわけではなく、電気ショック前後の「絶え間ない心臓マッサージ」が極めて大切で、心臓マッサージを含めた基本的救命処置を習っておくことが、さらに望ましいことなのです。
目の前の命のために、今直ちに出来ることは何かを考え、共に協力しあえるようになりましょう。