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No.119 1型糖尿病と2型糖尿病

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2007年10月発信

糖尿病は生活習慣病の代表的な疾患のひとつで、大人のかかる病気と思われがちですが、小児でも頻度は大人ほど高くはありませんが、糖尿病にかかることがあります。

糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが不足して、血糖が高くなり、さまざまな合併症が起こってしまう病気です。大人を中心として、近年激増しており、糖尿病とその予備軍をあわせると1620万人に達するとされています。

糖尿病は4つに分類されます。1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、および遺伝子異常やほかの病気による糖尿病です。このうち3番目と4番目については、小児とは関係ないか、きわめてまれなものです。1型糖尿病はインスリンを分泌する細胞が破壊されてしまい、治療にはインスリン注射が必要です。25歳以下で急激に発症することが多く、生活習慣との関係がなく、遺伝による関与も少ないとされています。2型糖尿病は、糖尿病の95%以上がこのタイプに属しているとされ、成人に多く、時間をかけて発症します。遺伝が関係することが多く、運動不足、過食や肥満が病気の誘因になります。

1型は、日本では比較的まれで、発症率はヨーロッパ諸国の1/10以下です。小中学生に多いですが、それ以下、もしくはそれ以上の年齢でもでも発症します。症状が急激に起こり、インスリン注射が必要になる等の点で注意が必要です。2型は小児の場合でも運動不足、不適切な食生活が重要です。子供たちの体格と体力を、以前と比較すると、体格は明らかに優れ、一方、体力は明らかに劣り、肥満の頻度も増加しています。それとともに2型糖尿病の発症率が上昇しています。特徴的なことは、75%は肥満を伴い、また同じくらいの頻度で家族に糖尿病の人がいます。成人のように血液検査をする機会も少なないためか、70%くらいの患者さんは学校検尿の尿糖陽性で発見されるようです。
小児の肥満は何が問題なのでしょうか。小児期の肥満の約50%は経過を見てみると大人になっても改善しません。大人になっての肥満は2型糖尿病はもとより多くの健康障害の誘因になります。糖尿病の増加が問題になっています。その中心は成人ですが、その人たちが子供のころよりも運動が少なく、体力も劣り、肥満も多い現在の子供たちが成人になるときには、今以上に、日常生活にもとづく健康障害が深刻化するのでは、と心配する人もいます。

小児期の生活習慣に注意し、肥満を予防することは決して簡単ではありませんが、現在のみならず、将来的にも2型糖尿病の発症を予防することにもつながるのです。