Home » 健康情報 » 健康一口メモ一覧 » No.15麻疹(はしか)

No.15麻疹(はしか)

» 健康一口メモ一覧

1997年10月発信

原因

麻疹罹患児からの飛沫感染により発症する。母親からもらった免疫のため、生後6ケ月未満に発症することはほとんどない。現在知られている病原体の中で、最も感染力が強く、不顕性感染はほとんどない。

潜伏期間

10-12日

症状

カタル期

38℃以上の発熱、せき、くしゃみ、鼻汁、眼脂などを認め、次第にこれらの症状が強くなる。頬粘膜にコプリック斑と呼ばれる赤みを伴った白い小斑点が出現する。伝染力はこの時期に最も強い。

発疹期

発熱は一旦下降したのち、再び高熱と共に、発疹が出現する。発疹は耳後部、頚部から現れ、1-2日で顔面、四肢、体幹に拡がる。境界鮮明な斑状丘疹で、一部は融合する。次第に鮮紅色から暗褐色に変化し、色素沈着を残す。

回復期

症状が出現してから7-9日で治癒する。解熱後3-4日したら、日常生活に戻す。

合併症

細菌の2次感染

肺炎や中耳炎が10%前後みられる。発疹出現後4日以上発熱が続くときは、細菌感染の合併の可能性がある。
潜在性の結核が活動化しやすいので、ツベルクリン反応の自然陽転児では注意を要する。

中枢神経系合併症

麻疹脳炎が1,000-2,000例に1例起こる。予後は不良で、約15%は死亡する。

治療

家庭での看護

有熱期間中は安静、臥床を守らせる。患児が快適に感ずる室温と湿度に保つ。はしかは風にあてるとよくないとか、発熱していても体を暖めたほうが良いという考え方は誤りである。食事は制限せず、患児の好むプリン、アイスクリーム、果物、牛乳などを与え、水分補給に努める。

薬物療法

対症療法が主となり、鎮咳剤、去痰剤、解熱剤、抗生剤などを投与する。

予防

1歳以上でまだ麻疹の予防接種を受けていない児は至急に受けておきたいものです。γーグロブリンは感染後4-6日までに使用すると、発病防止ないし軽症化に有効。