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No.102麻疹・風疹の予防接種一新

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2006年02月発信

平成18年4月1日より麻疹、風疹予防接種が一新されます。
これまでは、麻疹、風疹それぞれの単独ワクチンを用いて27日以上の間隔をあけて別々に1回ずつ接種をしていました。それが、麻疹・風疹を混合したワクチン(MR混合ワクチン)を用いて小学校に入学するまでに2回接種することになりました。
1回接種だけでは、抗体を上手く獲得できなかったり、一度獲得した抗体を維持できず麻疹や風疹に罹ってしまう人がいます。某大学で麻疹が流行し、希望者に麻疹ワクチンを緊急に接種、なんとか麻疹流行の拡大を防いだという論文が日本小児科学会雑誌に掲載されたこともあります。日本国内ひいては地球上から麻疹を根絶するためには、麻疹ワクチンを2回以上接種する必要があります。また先天性風疹症候群をなくすためには風疹ワクチンの2回接種が必要です。ですから今回の改正は画期的なものといえます。
対象年齢は、これまでは麻疹、風疹とも生後12ヶ月から90ヶ月に達するまでとなっていましたが、以下の通りに変更されます。

第1期予防接種

生後12ヶ月から24ヶ月に達するまで(24ヶ月つまり2歳になると対象外となります。)

第2期予防接種

5歳以上7歳未満で小学校就学前1年間(年長児)

 

しかし、ここに大きな問題があります。変更に伴い対象外となってしまった児への十分な経過措置がないのです。

  1. 平成18年4月1日よりこれまで使用していた麻疹、風疹単独ワクチンは予防接種法上認められません。もしこれを使えば、任意接種となります。
  2. 平成18年4月1日の時点で2歳を超えてしまっている児は、MR混合ワクチンを接種することができません。単独ワクチンも接種できません。(麻疹、風疹の両方ともワクチン接種をしていない年長児は第2期の予防接種
    ができます。)
  3. 1歳以上2歳未満の児でも平成18年3月31日までに麻疹か風疹どちらか一方の単独ワクチンを接種していれば、平成18年4月1日以降もう一方の単独ワクチンは任意接種となります。第1期予防接種の対象者にもなりません。
  4. 麻疹か風疹にすでに罹った児はMR混合ワクチン接種の対象になりません。
  5. 麻疹か風疹単独ワクチンを接種している児は、現時点では、第2期予防接種の対象とはなりません。(平成20年ごろに変更の予定)

今回の改正は画期的な部分がある反面大きな問題も抱えています。このままの状態では、たとえば「麻疹の予防接種は済んだが風疹ができなかった」という接種漏れの児が出る可能性があります。また、2歳以上で麻疹も風疹も予防接種をしていないという児も出てくるかもしれません。
保育園、幼稚園、小学校の関係者にお願いです。すぐに子どもたちの予防接種歴をチェックしてください。麻疹、風疹の予防接種をしていない子どもがいたら、直ぐに予防接種をするように保護者に指導してください。予防接種をしていない子ども達や接種漏れの子ども達が増えると、麻疹、風疹の流行につながる可能性があります。