Home » 健康情報 » 健康一口メモ一覧 » No.126麻しん排除計画

No.126麻しん排除計画

» 健康一口メモ一覧

2008年06月発信

2012年の麻しん排除に向けて、2007年8月厚生労働省において、我が国における「麻しん排除計画」が策定されました。“排除”とは、国内に輸入例以外の麻しん患者がほとんど存在しない状態(麻しんの診断例が1年間に人口100万人当たり1例未満)を指し、たとえ輸入例があっても流行が拡大しない状態にあることを言います。

その計画を具体的に説明します。

1. 国内で発生したすべての症例を報告しなければなりません。

2. 対策の最も有効な方法である麻しん感染予防を徹底します。

その一環として2008年4月1日から5年間の期限付きで、麻しんと風しんの定期予防接種対象者が第1期(1歳児)・第2期(小学入学前年度の1年間にあたる児)に加え、第3期(中学1年生相当年齢)・第4期(高校3年生相当年齢)に拡大されました。つまり、平成20年度の高校3年生相当年齢以下の子供たちには全員麻しん・風しんワクチンを2回接種するということになります。風しんに対する免疫を保有していない人達も一定程度いるため、流行を阻止できない可能性が指摘されています。風しん対策の観点も考慮して、原則、麻しん風しん混合ワクチンを使うことになっているのです。
この2回接種には3つの意義があります。
(1)1回の接種で免疫のつかなかった子供たちに(約5%と言われています)免疫を与えます。
(2)1回の接種で免疫がついたにも拘らず、その後の時間の経過とともに、その免疫が減衰した子供たちに再び刺激を与え、免疫を強固なものとします。
(3)1回目に接種をしそびれた子供たちにもう一度接種のチャンスを与えます。
平成20年に入ってもうすでに8,073人の麻疹患者の報告(平成20年5月21日時点)があります。また、女性が妊娠中に風しんに罹ると先天性風疹症候群という奇形児の出産につながる可能性が高いのです。麻しん風しんワクチンは必ず2回接種して感染予防をしてください。

3. 医療関係者、児童福祉施設等の職員、学校等の職員も、必要回数予防接種を受けて、まん延の防止に努めなければなりません。

4. 国及び地方自治体は「麻しん対策委員会」を設置し

定期的に麻しんの発生動向、定期予防接種の接種率及び副反応の発生事例等を把握し、地域における施策の進ちょく状況を評価していかなければいけません。
世界保健機関においては、2回の予防接種において、それぞれの接種率が95%以上になるように目標を掲げています。麻しん排除計画が有効に機能していくためには、国及び地方自治体、医療関係者、学校関係者だけでなく、予防接種を受ける人達の協力が一番重要なのです。この麻しん排除計画に沿った麻しん対策、それとともに風しん対策を国民みんなで取り組んでいく必要があります。