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No.155食育-食生活を考える

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2011年05月発信

近年、がん、心臓病、糖尿病などの生活習慣病が増加し、健康問題として「食生活のあり方」を考える必要性が出てきています。栄養の摂りかた、食事の楽しみ方など食生活のあり方を中心に、食文化や食に関係した自然環境、食糧問題などについて考え、学ぶ-食育-ことが大切となってきています。食生活の基本について考えてみましょう。

食事を楽しむ。

食事を味わって、おいしく、楽しく食べることは身体的にも精神的にも重要です。こどもだけで食事をするいわゆる「孤食」が増加していますが、食事を通して、家族や仲間など人とコミュニケーションがとれるようにしたいものです。

1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを。

ライフスタイルの多様化に伴い、朝食の欠食する人が増加しています。朝食を欠食する人は夕食の時刻が不規則となり、夕食後の間食も多くなり、一日の生活のリズムが乱れてくる傾向がみられます。また、栄養の摂取の偏りにもつながり、健康に及ぼす影響も懸念されます。まずは朝食から、活力ある1日を始めることが大切です。 

主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを。

主食は、米、パン、麺類などで主として糖質エネルギーの供給源、主菜は魚や肉、卵、大豆製品などを使った副食の中心になる料理で良質たんぱく質や脂肪の供給源となります。また、副菜は野菜などを使った料理で主食や主菜に不足するビタミン、ミネラル、食物繊維などを補う重要な役割を果たします。食品の選択や食事作りする時に、この主食、主菜、副菜という料理の分類を基本とし、いろいろな食品の組み合わせすることで、必要な栄養素をバランスよくとることができます。目安としては「1日30食品を目標に」といわれています。

近年、国民一人あたりのエネルギー摂取量はほぼ適正レベルにあるといわれていますが、たんぱく質、脂肪、糖質の構成比からすると、脂肪の比率が上昇傾向にあり、適正比率20~25%に維持できるように心がけることが大切です。カルシウムは成人1日600~700㎎の摂取量画必要とされています。学校給食のある中学生まではほぼ充足していますが、若年層では低い状況にあり、牛乳・乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などをとりましょう。食塩は1日10g未満が望ましく、煮物、汁物などの調理方法に注意が大切です。

※なお、この間の東日本大震災に際しては、いまだ多くの被災者が過酷な避難生活の中で食事のバランスどころではない生活を送られていますことに、心よりお見舞い申し上げ、一日も早い衣食住環境の改善確保と健康管理が十全になされるよう願っております。当医師会も支援のささやかな一助を図っております。
※また、その後の原発問題と生肉による食中毒事件の発生は、改めて食の安全が上記のような個人の習慣改善努力を越えた問題もはらんでいることを示しており、それらについても、正しい政策・管理がなされるよう、求めていきたいものです。