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No.9風疹(三日はしか)

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1997年03月発信

加古川では風疹は1994年に流行して以来あまり大きな流行はしておりません。一般的には3-10年周期で冬の終わりから初夏にかけて流行することが多いようです。今年に入って地域的に流行ってきていますので、今月はこの風疹について説明しましょう。
原 因
風疹ウイルスが喉や鼻から入って発症します。乳児はきわめてまれで、学童に多く、ときに成人も罹患します。一度罹患すると終生免疫を獲得します。
症 状
発疹・頚部リンパ節腫脹・および軽度の発熱を主要な症状とします。年長児や成人では、咳、咽頭痛、微熱などが前駆症状としてでることがありますが、一般に小児では少ないようです。2-3週間の潜伏期ののち、発疹は顔面、耳後部よ り出現し、24時間以内に全身に拡がり、3日前後で消失します。バラ紅色の斑状 丘疹で、発疹と発疹の間に健康な皮膚を残します。発疹は麻疹と似ており”三日 ばしか”とも呼ばれますが、麻疹とは違い、癒合したり色素沈着を残すことはあ まりありません。またこの発疹はしばしば痒みを伴います。リンパ節腫脹は項部、耳介後部および側頚部に多く、圧痛を伴います。学童で は、発疹のないリンパ節腫脹のみの症例が約20%あるため、風疹の流行期には、
リンパ節腫脹のみでも風疹を疑う必要があります。発熱は発疹と前後して2-3日認めますが、一般に軽度で40-60%は無熱です。
合併症
風疹の合併症で最も恐ろしいのが風疹脳炎です。発疹が消退する頃に4000-6000例に1例起こります。けいれん、意識障害などを認め死亡率は10-20%です。
その他、血小板減少性紫斑病が3000例に1例ぐらいで発症します。関節炎は成人女性によく合併します。
先天性風疹症候群
妊娠初期の妊婦さんが、風疹に感染して起こる赤ちゃんの先天異常を先天性風疹症候群と言います。白内障・心疾患・難聴が主な症状です。
よって、特に若い女性は、風疹に罹患したことがあるのか、風疹の予防接種をした

対症療法が主となります。特別な治療法は有りません。
予 防
風疹生ワクチン接種を行います。加古川市・加古郡では12カ月-90カ月は個別接種(今年度より)、中学2年生は集団接種で行っています。接種を受けた者の95%以上に風疹抗体の陽転が見られます。抗体価の上昇は自然罹患よりも低いが、20年近く抗体が持続し、自然感染による発症を防御できるようです。