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No.149過敏性腸症候群

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2010年10月発信

緊張したりストレスを感じる時に、おなかが痛んだり、下痢をしたり、また反対に便秘になったりした経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。このような症状を機能性腸障害といいます。そしてこのような腹痛と便通異常が慢性的に繰り返しおこるものが過敏性腸症候群で、原因として精神的な因子が関与していると考えられています。

「過敏性腸症候群」とは内視鏡やX線検査を受けても大腸や小腸に潰瘍や癌といった器質的な病変(目に見える病変)がないのに、腹痛や便秘・下痢などの便通異常が長期間つづく症状で、具体的には1年のうち3ヶ月以上腹痛や腹部不快感があり、腹痛は排便により軽快し、排便回数の変化や便の形や硬さなどの変化から症状が始まるものと定義されています。

大腸は、胃や小腸で消化吸収された食物の残りカスの水分を吸収し、残った便を肛門まで運びます。こうした大腸の運動は自律神経とも密接に関係しています。ストレスなどで自律神経の調節機能が乱れてきますと腸運動が活発になり、腸の知覚過敏も加わって腹痛と便通の異常がおこってきます。
過敏性腸症候群では、腸の運動が過剰になったり、痙攣したりするため、下痢や便秘になります。また、腸が過敏のため、食後すぐに便意を催したり、排便の回数が増えたりもします。症状がひどい場合には、電車の中で急にトイレにいきたくなるため各駅停車にしか乗れないとか、仕事上の面談中にも便意を催すかも知れないと思うと仕事も手に付かないといった日常生活にも支障がある方もいらっしゃいます。

治療にはまず、生活の改善が大切です。過労や、睡眠不足、ストレスなどで症状が悪化するからです。下痢を繰り返す場合は、食事も香辛料や冷たい飲食物を避け乳製品やアルコールなどは控える方が良いでしょう。適度な運動は腸の働きを整える効果が期待できますので体操や散歩などを生活にとりいれましょう。
また、腸の機能を改善する薬や精神安定剤などを服用することもあります。最近では男性の下痢の強い方に効果のある新しい治療薬も出ています。
治療で劇的な効果のあるものはありませんが、専門医に相談することをお勧めします。