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No.74起立性調節障害(OD)

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2003年04月発信

起立性調節障害の症状は

特別に病気があるわけでもないのに、くらくらする・おなかが痛い・体がだるい・食欲が無い・顔色が悪い・吐き気がするなど症状はとても多彩です。「どこが悪いのかはっきりいってごらんなさい!」と叱ってみても、本人にもどこが悪いのか分かりません。朝礼などで立ち続けると倒れたり、午前中は調子が悪く夜になると元気が出るのもこの病気の特徴です。親の目からは、覇気がない、しゃきっとしない、怠け者の子どものようにみえますが本人は結構つらいものなのです。

なぜ起こるのでしょうか

普通、立ち上がる時には自立神経の働きによって下半身の血管が収縮して、下半身に血液が溜まるのを防ぎます。ODでは自律神経の反応が遅れるので下半身に血液が溜まってしまい、脳や心臓に戻る血液が足りなくなって、立ちくらみ、脳貧血や動悸などの症状が出てきます。子どもが急に身長が伸び始めた時に、血管の収縮を支配する自律神経の発達が体の成長に追いつけなくて起こると考えられています。

どんな時に起こりやすいのでしょうか

ODの子どもたちは自分のペースで生活している限りは何の問題もありませんが、自立神経のバランスが乱れると症状が起こります。風邪をひいて体調がすぐれない時、夜更かしをして寝不足の時、精神的ストレスのある時、新学期が始まり自分と学校生活の間に時差が生じたりと起こりやすくなることが多いようです。

起立性調節障害のチェックリスト

*以下の項目で、3つ以上があれば医師に相談してください。

大症状(特徴的でよくみられる症状)

  • 立ちくらみや、めまいを起こしやすい。
  • 立っていると気持ちが悪くなり、ひどいと倒れる。
  • 入浴の時や、いやなことを見聞きすると気持ちが悪くなる。
  • 少し動くと、動悸や息切れがする。
  • 朝なかなか起きられず、午前中は調子が悪い。

小症状(ほかの病気でもみられる症状)

  • 顔色が青白い。
  • 食欲が無い。
  • 腹痛をときどき訴える。
  • 疲れやすい。
  • 頭痛をしばしば訴える。
  • 乗り物に酔いやすい。

おわりに

ODは小学校高学年や中学生の約10%にみられます。女の子に多く、高校卒業のころには軽くなってきますが、中には成人期まで持ち越す子どももいます。しかし、もともとは自律神経の発達の途中に起こってきた一過性の症状ですので、必ず治るものであることを知って、規則正しい生活を心がけることが大切です。ODを乗りきっていくのに一番大切なことは、この病気のことを本人と家族はもちろん学校の先生方の理解が必要になります。
症状の強い時には薬の必要なときもありますので、医師の診察・投薬をおすすめします。