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No.23脊柱側弯症

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1998年05月発信

今月の一口メモは、感染症ではありませんが、重要な「脊柱側弯症」を取り上げました。

脊柱側弯(わん)症(Scoliosis)

脊柱側弯症は、体の前後方向から見たとき、脊柱が側方に弯曲した状態を言い、片側に単一の側弯がみられるもの(機能性側弯)と、S字形に左右の弯曲があってしかも捻(ねじ)れている、疾患としての側弯症(構築性側弯症)があります。側弯症で、最も多い特発性側弯症は、原因が不明で、小学校高学年から、中学生にかけてはじまり、女子に多くみられます。
(当地区平成8年度中学生側弯検診結果では、女子は男子の2.8倍)

原因

原因不明の特発性側弯症のほかに、原因の分っている側弯症として、脊椎骨の奇形による先天的なもの、習慣性、くる病性、瘢痕性(火傷や胸部疾患の後におこる)、神経性(脳、脊髄疾患でおこる)、静力学的(一方の足の短縮や股関節疾患でおこる)、疼痛性(椎間板性ヘルニアなどの疾患による痛みのためにおこる)側弯などがあります。

症状

特発性側弯症のおこる位置は、胸椎(右凸が多い)、胸腰椎移行部(左凸が多い)、腰椎(左凸が多い)で、S字形になっている。発症する
位置が高ければ高いほど治療が難しく、外見的に目立ち、脊柱が成長するに従って進行します。特発性側弯症は痛みなどの自覚症状がほとんどないのが特徴です。

診断

特発性側弯症は、集団検診でみつかる場合が多くあります。
診断のポイントは

  1. 両方の手のひらを合わせて前屈した時に、背部の肋骨や、腰部が、片側だけに膨らんでいないか。
  2. 肩の高さの左右差がないか。
  3. 肩甲骨が後方に飛び出していないか。
  4. 直立して、両腕をたらした時に、両腕とウエストラインとのなす角度が、左右非対称でないか等が挙げられます。

治療

早期発見、早期治療が最も大切で、成長の著しい時期は、特にしっかりした観察と治療が必要です。体操療法は、脊椎関節が固まらないようにするためと、筋肉の強化のために、有効であろうと考えられます。 装具療法において、代表的なミルウォーキーや、アンダーアーム装具は、5歳以上の全ての側弯に用いられ、成長終了期まで装着します。側弯変形が強い場合、あるいは、痛みのある側弯については、矯正と脊椎固定のために、手術を行います。
その他の原因の明らかな側弯については、根本の疾患の治療が行われます。 学校健診等で本疾患またはその疑いを指摘された場合、早目に専門医(整形外科医)を受診し、適切な治療・指導・観察を受けることが大切です。