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No.103肺がん

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2006年03月発信

肺がんとはこんな病気

がんは三大生活習慣病(がん、心疾患、脳血管疾患)のなかで死亡率がトップで日本人の3人に1人以上ががんで亡くなる時代です。がんの中でも肺がんは第一位でなお増加傾向を示しています。
肺がんには大きく二つに分けて、成長が早く抗がん剤や放射線療法が良く効く小細胞肺がんと比較的ゆっくり大きくなり、抗がん剤や放射線がやや効きにくい非小細胞肺がんがあります。頻度は1:4で後者の方が多いです。
タバコは三大生活習慣病すべてに悪影響を及ぼしますが殊に肺がんとは密接な関連があります。いち早く禁煙キャンペーンが奏功した米国では既に肺がん死亡率が減少に転じております。

肺がんの症状と早期発見は

肺がんに特有の症状は無く、よくある症状は咳や痰(時に血痰)などですがこれも通常の風邪などでも起こりうるものです。一方、症状のある肺がんの半数以上は初診時に既に手術不可能となっているとのデータもあります。がん治療の原則は早期発見・早期治療で肺がんについても同様ですが、症状が出てからでは手遅れが多いため検診などのスクリーニングが必要と考えられております。
しかし、肺がんは胃がんなどと違って集団検診では効果が見出せないとも言われております。これは肺癌の早期発見が難しく、小さい内に発見しても既にかなり進行していて手術困難な事も多く、治療の成績が上がらない原因です。また肺がんの約20%を占める小細胞肺がんは成長が速く年に1回の検診では早期発見は困難です。

肺がんの予防と治療法 

難敵である肺がんに立ち向かうにはどうしたら良いのでしょうか?まず、その一歩は禁煙です。禁煙は何時からでも効果があり、開始した時からその死亡率は非喫煙者の方へ下がって行きます。タバコを吸われる方はご自分のため、家族のために禁煙を実行して下さい。
集団検診では新たにCTを用いた検査が登場しています。これで単純X線写真では発見困難な直径1cm以下の微小肺がんや心臓などと重なって判りにくいがんの発見が可能で、今後の成果が期待されます。肺がんの主な治療法は手術、放射線、抗がん剤です。手術では従来の胸を大きく開く手術からVATSと呼ばれる胸に小さな穴を開けてカメラを入れてこれで見ながらがんを切り取る負担の軽い手術が広まっております。早期であればこの手術法が可能です。放射線でも同様にコンピューターを使い癌の部分だけを集中的に照射する治療法や効果の高い粒子線治療も比較的容易に利用できるようになりました。抗がん剤も新しい薬が開発されており、この三者を併せた併用療法もよく用いられます。
その他に遺伝子治療や免疫療法などがありますがまだ研究段階と言えます。現時点では進行した肺癌を完治させる有力な治療法が無いため、予防と早期発見に努めるべきです。