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No.45肝臓病について

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2000年07月発信

肝臓病の原因にはウイルス,アルコール,薬剤,自己免疫,過栄養等があります。昔から肝臓が悪いと言うとアルコールが原因と考えられますが、実際にはウイルスによる肝炎が大半を占め、アルコールのみによる肝臓病は少ないのです.また最近、運動不足や過栄養による脂肪肝が増加しています。
最近の統計によると、肝硬変を中心とする慢性肝疾患は30歳から64歳までの年齢層の死亡順位の第4位,65歳から74歳まででは第5位を占めています。さらに死因順位の第一位である悪性新生物のなかで肝癌による死亡は肺癌、胃癌についで多く、しかも増加傾向を示している現実に注目する必要があります。
肝細胞癌が他臓器の癌と異なる点は、B型ないしC型肝炎ウイルスの持続感染に基く慢性肝疾患から発生していることです。特にC型慢性肝炎では年間1~2%に、肝硬変では6~7%に肝細胞癌が発見されると言われており、これらの高危険群の慢性肝疾患患者に対して超音波検査や血液検査(AFP,PIVKAなどの腫瘍マーカーや肝機能検査)を定期的に行うことにより肝癌の早期発見が可能となっています。
またHBワクチンによる B型肝炎の予防、インターフェロン療法などの開発が進む一方で輸血用血液や血液製剤のB型、C型ウイルス抗体のスクリーニングによって、新たな感染の発生は急速に減少しています。しかし、C型肝炎ウイルス感染後、慢性肝炎,肝硬変を経て肝癌に至るには約25~30年を要するといわれています。この間の長期にわたる定期的な検査や治療が肝癌の発生の予防もしくは、発生時期を遅らせたり、早期発見早期治療をめざすために最も重要であると考えられます。