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No.123経鼻内視鏡

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2008年03月発信

鼻からの胃内視鏡検査をご存じですか?

胃内視鏡検査が「苦しい検査」として嫌われる最大の理由は内視鏡が舌のつけ根に触れて引き起こす咽頭反射にあります。最近では苦痛軽減の対策として、鎮痛剤や鎮静剤を用い無意識下での検査も試みられていますが、被検者にとって薬剤による合併症のリスクや、意識の回復のために要する時間の負担、検査後の車の運転をはじめとする日常作業制限など、気軽に受けられる検査ではありません。こうした背景から、苦痛が少ない方法として、咽頭反射を最小限に抑えることができる鼻からの胃内視鏡検査(経鼻内視鏡検査)が注目を浴びています。今回は、この検査について簡単に紹介します。

経鼻内視鏡検査の手順

食事摂取は検査前日の21時までで、以降は禁止です(水やお茶の摂取は可能)。薬剤アレルギー、鼻疾患の既往、抗凝固剤の服用など問診し、問題がなければ、検査15分前に局所血管収縮剤のプリビナを点鼻、消泡液(ガスコン)を飲用します。検査8分前と3分前、鼻腔粘膜に局所麻酔剤を噴霧してから、内視鏡に潤滑用ゼリーを塗布し広い方の鼻腔に挿入します。
咽頭部を超えた後は、口からの内視鏡検査と同様の手順です(胃液の吸引や組織採取も可能)。

経鼻内視鏡検査の特徴

経鼻内視鏡は約5mmの細さで検査中の苦痛が少ないため強い麻酔の必要がありません。内視鏡挿入時、舌のつけ根の刺激が少なく吐き気が起こりにくいのです。口に何もくわえないので、検査中に会話が可能になり、質問したいときや気分不良を告げたい時など検査医と話ができ安心です。

経鼻内視鏡検査の注意点

鼻の麻酔と検査時に、鼻に違和感もしくは痛みを感じることがあります。鼻腔が狭いために内視鏡が挿入できないことも、まれにあります。鼻からの挿入が困難な場合は、無理せず、口からの検査に変更する。検査後に鼻出血をおこすことがまれですが、ほとんどの鼻出血は、鼻の圧迫などで簡単に止まる軽いものです(鼻出血の頻度は3~4%と言われている)。組織採取もできる検査ですが、悪性が疑われるケースでは、口からの再検査が必要な場合もあります。

経鼻内視鏡検査は従来の口からの検査と比較し苦痛が少ないため普及しつつある検査法ですが、開発されてから日が浅いため有用性については現在評価がすすめられています。