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No.79糖尿病と運動療法

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2003年10月発信

近年、わが国では急激に糖尿病が増加しています。その原因としてライフスタイルの変化があげられます。第一は食生活の変化で、ト-タルの摂取カロリ-は変わっていないのにもかかわらず高脂肪食が増えてきていることです。第二は、自動車の普及や電化などの普及に伴う運動不足という問題です。糖尿病では肥満を伴っていることが多く、その治療としては、食事療法と共に運動療法が基本となります。

では、運動にはどのような効果があるのでしょうか?

  1. 運動をすると血液中のブドウ糖の筋肉への取りこみが増えることにより、血糖が低下します。
  2. 長期的には、肥満が解消され、インスリンの効きが良くなり、糖尿病のコントロ-ルも改善されます。(インスリン抵抗性の改善)
  3. さらに運動は高血圧、高脂血症などの生活習慣病の予防改善効果もあり、心筋梗塞や脳梗塞の発生率を低下させます。
  4. また、運動は心、肺機能を丈夫にしたり、日々のストレス発散にも効果があるので、仕事に対する意欲を増し、より活動的で充実した生活が可能となります。

次に運動を始める際の注意点として、必ずメディカルチェックを受けてください。糖尿病の場合、自覚症状の乏しい狭心症が隠れていることがあるので運動負荷試験を行うことが重要です。また血糖値が非常に高い、血糖コントロ-ルの悪い人、眼底出血や腎症が進んでいる人には運動は薦められません。
運動の種類は、いつでも、どこでも、一人でもできる有酸素運動が適しています。具体的にはウオ-キング、ジョギング、水泳、サイクリングなどです。
運動強度は、充実感があり、汗が出るけれど継続することができる”やや楽”な程度が最適です。一日20~30分程度の運動を週2~3回以上行いましょう。
運動を実施する時間帯は食事摂取後30~60分経過してから、つまり血糖がピ-クに達した時間帯にすることが望ましいとされています。
以上、肥満を伴う糖尿病では運動により体重を減らすことが大切であることを述べましたが、ポイントは、自分に適した運動をできるだけ長く続けることです。