Home » 健康情報 » 健康一口メモ一覧 » No.29糖尿病ってどんな病気?

No.29糖尿病ってどんな病気?

» 健康一口メモ一覧

1998年12月発信

糖尿病ってどんな病気?

わたしたちが食べた糖分は胃腸で消化・吸収されて、ブドウ糖になります。ブドウ糖はすべての臓器のエネルギ-源となるために、身体中の細胞に運ばれていきます。この血液中のブドウ糖を血糖といい、この血糖をうまく利用し代謝するのにインスリンという から分泌されるホルモンが必要となります。インスリンが少なかったり、働きが悪いと、ブドウ糖がうまく利用されずに、血液中にたまっていきます。このブドウ糖の濃度が高くなって血糖値が上昇する状態が糖尿病です。

急増する糖尿病!!

生活習慣病のなかでもその急激な増加が危惧されている糖尿病。元厚生省が行った糖尿病調査では、糖尿病患者は全国に690万人、予備軍を含めると1,370万人と推定され、40歳以上の成人に限ってみると、約10人に1人になり、高血圧についで多い病気です。このように、現代人にとって身近な病気のひとつとなった糖尿病の大半の原因は毎日の暮らしの中に潜んでいます。誘因となるのは、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、肥満、ストレス、どれをとっても増え続けている問題です。小児、学童期より規則正しい生活習慣を身につけ、糖尿病の予防につとめましょう。また糖尿病は遺伝的な素因にも深く関係しているため、親戚に糖尿病の人がいる場合にはとくに注意が必要です。

糖尿病には2つのタイプがあります。

一口に糖尿病といっても、成因、遺伝的背景、臨床像や病態などによって多様に分類することができます。一般によく使われてきたのがインスリン依存型糖尿病とインスリン非依存型糖尿病という病態からの分けかたです。

  • インスリン依存型:膵臓からのインスリンの分泌がきわめて低下している状態です。 インスリンを体外から補給しないと生きていけない、高血糖昏睡などになりやすくインスリン注射に必ず依存していなければなりません。発病年齢は小学生~高校生に多く、若年性の糖尿病という表現でもよばれます。これは生活習慣以外の成因で稀なタイプです。
  • インスリン非依存型:日本人では糖尿病の95%以上がこのタイプです。インスリンは 完全に欠乏している訳ではなく、また出ていても作用としての効き目が落ちている状態です。体外からのインスリン補充が絶対に必要ということはありません。成人型の糖尿病ともよばれ、肥満タイプが多いのが特徴です。食事療法や、運動療法でかなりよくなる糖尿病です。
    ただし、このタイプでもインスリンが必要な場合もあり、単に「インスリン依存」か否かではなく、その成因からⅠ型、Ⅱ型という分類・表現方法が世界的には使われるようになっています。

尿糖が出ていると糖尿病なのでしょうか?

簡単にチェックできるという意味では尿糖検査は大切です。食事の後1~2時間後に、尿をとって尿糖試験紙をつけてみてください。陽性反応がでるようでしたら要注意。普通、食後と言えども尿糖は出ません。尿糖が出ていても糖尿病でないこともあります。あくまで、糖尿病の診断は、血糖値を中心に考えます。詳しくはブドウ糖負荷試験を行います。ただし、空腹時の血糖値が明らかに126mg/dl以上である場合や、随時の血糖値が200mg/dl以上ある時は、糖尿病型と診断します。

糖尿病の合併症

糖尿病の治療を放置しておくと、高血糖は全身の様々な臓器に障害をもたらします。特に、冒されやすいのは、神経と血管を中心にした臓器で、神経障害、網膜症、腎臓障害の3つの障害が起こりやすく、これを3大合併症とよんでいます。その他、心臓病、脳卒中も起こしやすくなります。

規則正しい生活習慣を身につけ、糖尿病の予防に努めましょう。