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No.8発熱について

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1997年02月発信

インフルエンザ様疾患が流行し、熱を出している患者さんが急に増えています。今月はこの感染による発熱について説明しましょう。
発熱はどうして起こるのでしょうか?
感染による発熱は、まず細菌やウイルスなど外因性発熱物質が生体に入り込みます。この外因性物質が単球やマクロファージに作用し、内因性発熱物質が産生・放出されます。血中の内因性発熱物質は中枢神経に作用し、プロスタグランデイン(PGE)という物質を遊離させます。このPGEは前視床下部の温度感受性ニューロンに作用し、体温をあるセットポイントまで上昇させます。
発熱の意義は?
感染による発熱物質に反応して体温を上昇させようとするときは、寒冷にさらされた時のように、皮膚血管の収縮や筋肉のふるえや非ふるえ熱産生の増加がおこり、体温を高めます。体温が高くなり防御反応としてのセットポイントに達すると、この体温で体温調節が行われ高体温を維持します。だから発熱は感染などに対する生体防御反応の一つの症候であり、生体よってコントロールされている有利な高体温なのです。
熱が出たときの対処の仕方は?(主に小児を対象とした)

  1. まず全身状態を観察しましょう。
    38℃前後の発熱があっても、食欲もあり機嫌良くしていれば無理に解熱剤は使わずに安静にし、頭や腋を冷やし、水分を頻回に与えて様子を見ておきましょう。食事は消化の良い食べやすいものを与えてあげましょう。
  2. 解熱剤を使う目安は38.5℃ぐらいですが、解熱剤の効果は一時的です。熱の原因である病気が治らなければまた熱が出てきます。できるだけ6ー8時間あけて解熱剤を使いましょう。
  3. 熱が上がるときは手足の先が冷たくなったり、色が悪くなったりします。このときは布団を掛けたりして少し暖めてあげてください。熱が上がりきってくると、顔が赤くなり体全体が熱くなってきます。このときは薄着にしたり、冷やしてあげましょう。汗もかいてきますから、下着はこまめに取り替えましょう。

インフルエンザと発熱
インフルエンザでは一般的には高熱がでますが、発熱の程度は年齢によっても差が有ります。乳児特に6ケ月以前の乳児は他の年齢層に比して発熱は軽いようです。幼児の発熱は持続・最高発熱共に強く、かつ二峰性の発熱を示すことも多いようです。年長児から成人は全身倦怠感や関節痛などの訴えが多くなってきます。老人ではあまり高熱を認めず悪化することがありますので注意が必要です。解熱剤の使用には注意が必要で、特に小児ではライ症候群との関係上アスピリンは使用しない方が無難と思われます。