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No.47熱傷について

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2000年09月発信

高熱により人体の組織おもに皮膚が損傷されたものが熱傷、ヤケドです。夏の野外活動の季節、冬の暖房機を使う時期、家庭内の不慮の事故として頻繁に見られます。
熱傷の重症度はその広さと深さによって決まります。熱傷の広さを推測するのには大人の場合,身体の各部を9の倍数の%で表す”9の法則”というものがあり、頭部、上肢は各9%、体の腹側、背側、下肢はそれぞれ18%で、簡単に熱傷の面積を算出できます。幼小児の場合は相対的に頭部の割合が広く、下肢が狭くなり、若干の補正を必要とします。熱傷の深さは3度に分類されます。第1度:表皮が赤くなっている状態のもので、灼熱感を伴い、海水浴でのひどい日焼けがこれに相当します。第2度:水疱(みずぶくれ)を伴うもので、強い疼痛を伴います。殆どの家庭内でのヤケドがこれに相当します。第3度:皮膚全層の損傷で、殆ど疼痛がなく、ひどい場合には炭化が見られます。使い捨てカイロによるものは第3度が多く、自覚症状の割には深達度が深く、治癒が長引きます。第1度、および第2度の大部分は痕を残さず比較的早く治癒しますが、第2度の1部と第3度では瘢痕となり、治癒が遅く植皮を必要とす場合が多いようです。第2度の熱傷面積が30%以上、第3度の熱傷面積が10%以上の場合は重症の熱傷で生命の危険を伴い、入院加療を必要とします。第2度、15%以下、第3度、2%以下は外来通院にて治療可能です。

熱傷の応急処置について

  1. すみやかに水疱を破らない様に衣服を脱がせ、出来るだけ早く冷やす。
  2. 開放創のない場合は、水道水で疼痛がなくなるまで十分に冷やす(約30分)。受傷早期に冷却する事により熱傷の程度が軽くなります。その後、受傷部を冷やしながら受診しても遅くはありません。
  3. 水疱は出来るだけ破らない。水疱を破る事により感染の機会が増え、感染により第2度の熱傷は容易に第3度となります。
  4. 無用の軟膏、止血剤、アロエ等を塗布はしない。受傷早期は薬より冷却の方が効果的であり、素人治療はかえって感染の機会を増やします。
  5. 水疱が破けた場合、第3度の場合は、比較的清潔な布で傷を覆い、氷等で冷やしながら早く受診してください。この場合は、出来るだけ早く感染を防ぐため清潔操作による創処置が必要となります。