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No.69海外旅行者への予防接種の原則

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2002年10月発信

海外旅航者の予防接種には主として二つの側面があります。一つは海外で発生又は流行している感染症で、日本では存在しないか感染する危険性が少ない病気に対して、自分自身が感染することを予防するとともに、家族や周囲の人達への感染を防止することです。もう一つは、入国時等に予防接種済みの証明書を要求する国や地域があることなどから、感染症予防と予防接種との関係を知ることです。

ワクチン接種の計画は余裕をもって早めに!

一種類のワクチンでも数回(2~3回)接種する必要のあるものもあります。海外への旅行を思い立ったら早い時点で(できるだけ出発3か月以上できたら半年前から)、予防接種機関(地元の健康福祉事務所で情報入手可能)
や検疫所で、接種するワクチンの種類と接種日程の相談をして下さい。
生ワクチンであれば、旅行前2-3週以内、不活化ワクチンであれば、旅行前3-4日以内は接種を行わないようにします。

同時接種

黄熱とコレラワクチンの組み合わせを除き、複数同時(同日)接種が可能です。同時接種で、副反応発生率が高くなったり、ワクチン効果が減弱することは通常ありません。

接種ワクチンの優先順位

小児に対しては、原則としてポリオ,BCG,DPT(三種混合),麻疹の計6種類のワクチン接種を最優先します。1-2週間程度の海外観光旅行であれば、あわてていくつもの予防接種を行う必要はあまりないが、通常行っておくべき定期接種のワクチンは、きちんと受けておく必要があります。(とくに麻疹については、日本は「輸出国」の悪評あり)

旅行目的別予防接種の目安

短期のビジネス旅行者・通常範囲の団体観光旅行者

先進国への旅行であれば、通常特に接種を勧めるワクチンはありません。欧米以外では、A型肝炎ワクチン,アフリカ・南米地域では、黄熱ワクチンが必要です。

通常範囲の個人旅行者

旅行費用そのものを安上がりにする若者達などの場合には、それに伴ってホテルや食堂など不潔な環境にあることがあり、地域によっては、(1)に対するワクチンに加えて、B型肝炎、狂犬病など考慮の必要があります。

冒険旅行者・発展途上国でのボランティア活動およびそれに準ずる場合

旅行医学として必要とされる予防接種(破傷風・日本脳炎・A型肝炎・B型肝炎・ペスト・腸チフス・髄膜炎菌性髄膜炎)を地域での流行状況を参考にして可能な限りワクチン接種(一部は現地接種)を受けておくことがのぞましいでしょう。