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No.13流行性角結膜炎(はやり目)

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1997年06月発信

今回は、最近流行の兆しがみられています「流行性角結膜炎」について解説しましょう。眼科疾患については、はじめてとりあげますので、基礎的な事柄から、説明しましょう。

結膜ってなに?

結膜は、くろめ(角膜)のふちからまぶたの裏側までをおおっている粘膜です。しろめの表面のところは眼球結膜、まぶたの裏側のところは眼瞼(がんけん)結膜とよばれます。結膜は、眼球とまぶたをつなぎあわせてそれらがうまく動くようにしています。また、涙腺でつくられる涙は眼球表面をうるおし、ごみや老廃物を流し出して、細菌やウイルスなどが眼球の 中に侵入するのを防ぐ役割をしています。

急性結膜炎はなぜおこるの?

細菌・ウイルス・カビなどの微生物、紫外線、ほこり・ごみ・摩擦などの物理的刺激、酸・アルカリなどの化学的刺激、花粉などによるアレルギー反応などによって結膜に炎症が起こります。このうち、短期間に集団的に発生する急性結膜炎がいわゆる“はやり目”といわれるもので、日常よく見られる代表的な病気です。これは、患者の目からの分泌物がもとで伝染します。ウイルスによるものが最も多く、伝染性も非常に強いので感染予防がとても大切です。

ウイルス性急性結膜炎の種類と症状

  • はやり目-流行性角結膜炎(アデノウイルス8型、4型、37型、19型の感染) まぶたの裏側のブツブツや充血、まぶたの腫れ、流涙などの症状が激しくあらわれます。感染してから7~14日で発病します。以下の2通りの経過をとります。
    ☆急性ろ胞性結膜炎(67%)漿液性(さらさらした)の眼脂流涙・羞明(まぶしい感じ)・結膜充血・眼瞼腫脹、ひどい場合には、耳前リンパ節腫脹・圧痛
    ☆点状表層角膜炎(33%)角膜の上皮・上皮下に小混濁が多くみられます。
  • プール熱-咽頭結膜熱(アデノウイルス3型等の感染・先月解説済み)
  • 急性出血性結膜炎(エンテロウイルス70型感染)
    感染してから1~2日後に突然眼球結膜に出血を起こし、ゴロゴロ感、充血、まぶしさなどがあらわれ、結膜にブツブツができます。

治療

これらの病気に完全に有効な点眼薬はありません。ウイルスに対する抵抗力をつけるため、休養を十分にとって体力をおとさないことが必要です。
また、補助的に他の感染を起こさないために抗菌点眼薬や、炎症をおさえるためにステロイド点眼薬などを使用します。他の人にうつさないように十分注意しましょう。

感染予防・感染蔓延予防対策8ケ条!

  • 手を流水や石けんでよく洗う。
  • 休養をとって体力をおとさない。
  • 学校、幼稚園、保育園は医師の許可があるまで休む。(学校伝染病第3類)
  • 人混みへ出かけない。
  • 医師の許可があるまでプールに入らない。
  • 患者のタオル、洗面用具などは家族のものと別にする。
  • 病院内では、よけいなところに手を触れないようにしましょう。
  • 小さなお子さんは、診察を受けるとき以外は病院にはつれてこないようにしましょう。