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No.7水痘(みずぼうそう)

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1996年12月発信

今月は冬から春にかけて多発することが多い水痘について説明しましょう。
原因
病原はウイルスで水痘ー帯状疱疹ウイルスによって感染します。このウイルスの初感染により水痘を発症し、その後は脊髄根神経節に潜伏します。抵抗力が低下した時にウイルスが再活性化され、次は帯状疱疹として発症します。
臨床症状
約1/4は熱が出ませんが、37ー38℃台の発熱が多いようです。発疹の程度が強い程高熱が出る傾向があります。
発疹は虫刺症様の発疹に気付くことから始まり、水疱→痂皮と進行します。どの区域にも異なる時期の発疹が存在するのが特徴です。発疹は口腔粘膜・有髪部にもできます。外陰部にもでき排尿が困難となることもあります。ほとんどは1週間以内にすべて痂皮化して治癒します。痂皮脱落後は痕跡を残しますが徐々に消失していきます。
異常な経過と合併症
母親が妊娠満期に罹患し子宮内感染を起こし、生後数日以内に発症し重篤となることがあります。抗癌剤や副腎皮質ホルモンを使用している悪性腫瘍患者やネフローゼ患者(免疫不全者)も重篤となることがあります。大人の水痘も重症化しやすので注意が必要です。
2次性細菌感染・肺炎・脳炎・髄膜炎などを合併することがあります。
治療
水疱から痂皮化にかけてかゆみがあります。軽ければ放置してもよいのですが、石炭酸亜鉛華リニメントが水疱の乾燥化・かゆみの抑制のために使われます。細菌の2次感染の予防のために清潔・爪切り・手洗いを十分にし、また全身状態・発疹の程度によっては入浴も可能でむしろ清潔を心がける必要があります。
細菌の2次感染が疑われれば抗生剤の内服・外用が必要となります。解熱剤はできるだけ避けるべきであり、とくにアスピリンはライ症候群の発症の危険性が言われており使用しないほうがよいと思われます。
現在抗ウイルス剤のアシクロビルが使用できますので、これをできるだけ早期に使えば症状は軽減できるようです。
予防
水痘ワクチンがあります。1987年よりステロイドや抗腫瘍剤使用中の患者・ネフローゼ症候群の患者などハイリスク患者のために開発使用されてきました。副作用も少なく、健康小児の接種も増えてきています。接種しても20ー30%の人は水痘に罹患することがあるようです。しかし水疱のでき方が少なくてすみます。