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No.80早期発見が必要な眼の病気とその症状

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2003年11月発信

目がかすむ、ぼやける、視力が低下した。

中高年以上の方に徐々にこのような症状が現れてきた場合は、圧倒的に白内障が多いのですが、急に、或いは比較的短期間に現れてきた場合、次のような病気も考えなければなりません。

網膜動脈閉塞症

眼を栄養する動脈血管がつまってしまう病気です。網膜動脈の本幹がつまると、急に目の前が真っ暗になり視力が0.01以下になってしまうこともあり、網膜動脈の分枝がつまると、視力は保たれますが、その閉塞した領域に相応した視野の欠損がおこります。全身疾患として高血圧や動脈硬化、不整脈などがある方に多く、網膜血管の内腔に血栓や塞栓などができることが原因となります。

網膜静脈閉塞症

眼内から出ていく網膜の静脈血管が破綻して網膜内に出血と浮腫をおこす病気です。網膜動脈閉塞症ほどの突発的な視力低下ではありませんが、出血と浮腫が網膜の中心(黄斑)におよぶと、著しい視力低下をきたします。やはり中高年に多く、この病気も高血圧や動脈硬化などの全身疾患のある方に多く発症します。

硝子体出血

網膜の血管瘤(血管のこぶ)の破裂や網膜裂孔(網膜の裂け目)などが原因となっておこる眼内への出血です。前者はやはり高血圧、動脈硬化に伴うことが多く、後者は生理的な加齢変化である硝子体ゲルの液化変性(ゼリーのような硝子体がさらさらとした水に変化する)の結果生じる硝子体剥離に伴ってまれにおこることがあります。また、糖尿病に長期間罹患している方に、もろくなった網膜血管が破綻してこのような出血をおこすことがあります。

目がだるい、虹の輪のようなものが見える。視野が狭い。

緑内障の疑いがあります。緑内障とは眼圧が相対的に高くなって、目の神経が圧迫されて障害され、視野が狭くなってくる病気です。ほとんどは症状が徐々に進んでいく慢性のものですが、急性緑内障では、頭痛、眼痛、吐き気を伴って突然に視力障害をきたすことがあります。

虫が飛ぶ(飛蚊症)視野が一部欠けてきた。

網膜剥離の疑いがあります。網膜とはカメラのフィルムに相当する膜で、これがはがれてしまうとその範囲とまったく見えなくなり、放っておくと全剥離に進行して完全に失明してしまいます。

中心がゆがんで見える、暗点がある。

黄斑変性、黄斑円孔、黄斑上膜など、網膜の中心にあり、一番視度の高い黄斑部という部位の病気が考えられます。これらの病気の好発年齢もやはり60歳代以降で、加齢による変性が主な原因です。 
このような症状が現れたときには、放置すると手遅れになることが多いので、早期に眼科に受診するようにしましょう。