Home » 健康情報 » 健康一口メモ一覧 » No.122新興感染症・再興感染症

No.122新興感染症・再興感染症

» 健康一口メモ一覧

2008年02月発信

平成19年の春、一般的にはここ何年間も流行が見られていない「麻しん(はしか)」が関東の大学で集団発生し、その後各地に広がりました。これを受けて、厚生労働省は平成20年4月より、中学校1年生と高校3年生に相当するものに麻疹・風疹混合ワクチン接種を(5年間)追加実施する事になりました。(同1月より、これら麻しん・風疹についての発生について、その全例を医療機関は届け出ることとなっています。)
また狂犬病・マラリア・黄熱病や百日咳など、以前には流行していましたが現在では余り見られないような病気が散発的に見られたり、発生が危惧されています。これとは別に、O―157・BSE・鳥インフルエンザやSARSのように以前はみられなかったような病気が近年、話題になりました。このように解決済みと思われたり、これまでなかったような感染症に対して、「新興感染症」・「再興感染症」と言う概念が広がっています。

新興感染症

「最近30年間に、新たに発見された感染病原体あるいは、かつては不明であった病原体により惹起され、地域的あるいは国際的に公衆衛生上問題となっている新感染症」と定義されています。代表的な疾患としては以下のような病気があります。
ラッサ熱・ロタウイルス・エボラ出血熱・O―157・エイズ・ヘリコバクターピロリ・狂牛病・鳥インフルエンザ・西ナイル熱・SARS・B,C,D,E型肝炎など

再興感染症

「既知感染症で発生数が減少し、公衆衛生上ほとんど問題にならなくなっていましたが、近年再び出現/増加している感染症」で、以下のような病気が含まれます。
マラリア・ペスト・ジフテリア・結核・狂犬病・デング熱・黄熱病・コレラなど

このような感染症に対応する為に厚生労働省としては感染症の法律の整備を行い、新時代に即応した感染症対策を推進しようとしています。また、文部科学省は「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」を開始し、国内外での感染症研究を通じて、国内発生等の緊急時に即戦力として活躍できる研究者の育成を図っているようですが、感染症の流行に注意しながら今後の成り行きには注目したいものです。