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No.75尿酸値が高いと言われたら

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2003年05月発信

健康診断などの血液検査で尿酸値が高いと指摘される方がおられると思います。性、年齢を問わず血漿中の尿酸値が7mg/dlを超えるものを高尿酸血症と呼びます。
尿酸は体内のエネルギーの燃えかすであり、誰の体の中にも発生します。また食物中のプリン体からもつくられます。尿酸は血液中に溶けており腎臓から尿の中に捨てられます。この尿酸が体内で過剰に作られるか、尿の中に排泄されるのが少ない状態になると尿酸値が上昇し高尿酸血症になります。
この尿酸が体内にたまって関節に沈着すると関節炎を起こします。この関節炎の発作が痛風発作です。関節炎が起こる場所は足の親指のつけ根に最も多く、次いで足関節、足の甲などに多くみられます。一度に一つの関節だけが痛むことが 殆んどです。
痛みは激烈で関節は赤く腫れあがりますが、一週間以内に治まります。しかし発作は必ず再発します。発作を繰り返しているうちに発作と発作の間隔が短くなり、症状も強くなります。また、関節以外の症状も次第に現れてきます。尿酸の結晶が塊になって耳や指、肘に痛風結節というしこりを作ります。尿路結石も出来やすくなります。腎臓に尿酸がたまり、腎機能が次第に障害され、ついに腎不全になる場合もあります
高尿酸血症、痛風の治療は痛風関節炎の発症を防ぎ、尿酸沈着による合併症である尿路結石や腎病変を発症進展させないことです。具体的には血漿尿酸値を、6mg/dl以下にコントロールすることが必要です。まず過食、高プリン体過剰摂取、高蛋白過剰摂取、運動不足、アルコール(特にビール)の飲みすぎなど血漿尿酸値を上昇させるような生活習慣を是正することからはじめます。
生活習慣の改善をしても十分尿酸値が下がらないときに薬物療法を開始します。尿酸低下薬には体内での尿酸の産生を抑制する産生阻害薬、尿中への尿酸の排泄を促進する排泄促進薬とがあります。患者さんにより体内で尿酸の生成が亢進している方と尿中への尿酸の排泄が低下している方がおられますので、原因により
薬の使い分けが必要です。
いずれにせよ尿酸値が高いといわれた方は一度医療機関で診察を受けられることをおすすめします。