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No.71尿糖といわれたら

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2002年12月発信

健康診断で尿に蛋白や糖が降りているとよく言われます。本来、尿は体内の不要になった老廃物を排泄するためのものですから、健康人では両方とも陰性になります。尿糖は一般に糖尿病の検査のひとつとして用いられます。血糖値〔血液中のブドウ糖濃度〕が160-180mg/dlを超えると尿に糖が出現します。

尿糖が陽性のとき

糖尿病である可能性が十分あります。しかし、尿糖と糖尿は字がひっくり返っただけですが同じではありません。胃の手術を受けた後、甲状腺機能が亢進しているとき、妊娠中などでは、陽性になることがあります。また、上に書いたように、血糖が高いと尿に糖が出現しますが、もっと低い血糖でも尿に出る場合があります。これを腎性糖尿といい、糖尿病とは異なり治療の必要もありません。いずれにしても、尿糖が陽性に出たときは糖尿病を中心とした検査を受けることが必要です。軽度の尿糖があるときに、食後だから大丈夫、との説明を受けることがありますが、正常人では食後でも尿糖は陰性です。

尿糖が陰性のとき

当然、正常として判定されます。それはその通りなのですが、軽症の糖尿病、あるいは食後だけ正常人より血糖が高くなる〔糖尿病予備軍あるいは耐糖能障害とよばれます〕人では、空腹時の尿糖が陰性になることはよくあります。ですから糖尿病かどうかを調べる目的で検尿をする場合には、食後2-3時間待って検査をするのがよいとされています。
とはいっても、健康診断では他の検査もあり、絶食の指示が出ていることも多いので、特に40歳以上の糖尿病にかかりやすい年齢の人は、血糖など他の糖尿病の項目もあわせて調べておいたほうがよいでしょう。また、大量のビタミンCを摂取すると、体に害はありませんが、尿糖検出を阻害することがあります。尿は、体内の状態を負担をかけずに調べるのに適していますが、その結果は正確に判定する必要があります。