Home » 健康情報 » 健康一口メモ一覧 » No.105子供の腹痛

No.105子供の腹痛

» 健康一口メモ一覧

2006年05月発信

子どもはしばしば腹痛を訴えます。もちろんその多くは、軽微な疾患に伴うものであったり、なんらかの心身の不調を示すサインであったりと緊急性を要するものではありません。しかし、中には早急に診断を受けて適切な治療を行わないと重篤になってしまうものもあります。今回はそのような疾患を中心に子どもの腹痛に関するはなしを少し述べていきたいと思います。

腹痛の主な原因疾患

子どもに多い腹痛の原因疾患は、年齢によっても当然異なりますが、比較的多いものから並べていくと以下のようなものがあります。便秘症、胃腸炎、かぜ症候群、尿路感染症、心因性、周期性嘔吐症、腸重積症、虫垂
炎、アレルギー性紫斑病、気管支喘息発作、消化性潰瘍、外傷等。その他、頻度は多くないが注意を要するものとしては、ソケイヘルニアの嵌頓、精巣捻転、卵巣のう腫茎捻転等があります。

乳幼児の急な不機嫌

痛みをまだことばで訴えることのできない乳幼児が、急に激しく泣き出し、あやしてもミルクを与えても泣き止まない場合、腹痛が原因となっていることは非常に多く、後でも述べる腸重積症等のこともあるので早めに医療機関を受診することをおすすめします。

便秘症と浣腸

便秘症は乳幼児から年長児にいたるまで、腹痛の原因としては極めて多いものであり、しかも症状が激烈になりやすいので、重症の急性腹症を疑われがちです。激しい腹痛の場合、家庭で行うことが可能であれば、とりあえず浣腸をしてみるのもよいと思います。

腸重積症

乳幼児の腹痛をおこす疾患として最も注意を要するのは、腸重積症です。先にも述べた乳幼児の急な不機嫌がしばらく続き、一旦おさまって機嫌がよくなりまた激しく泣き出すというサイクルを繰り返すのが最も典型的な
症状です。その他、嘔吐を伴うことが多く、血便を認めればさらに疑いが濃厚となります。発症12時間以内であれば高圧浣腸という治療でほとんど治りますが、時間がたつほど開腹手術が必要となるケースも増えていきます。

急性虫垂炎

年長児に多いいわゆる盲腸ですが、年少児にもけっして稀とは言えず、しかも低年齢ほど診断がつきにくく進行が早いので、やはり最も注意を要する疾患の一つです。