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No.93子どものひきつけについて

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2005年03月発信

小児科を受診する子どもの症状は発熱、咳、嘔吐などいくつもありますが、親御さんが最も驚く症状は“ひきつけ(けいれん)”ではないでしょうか。母親がわが子のけいれんを見たときの驚き、恐怖感は極めて大きいものです。

10年以上前には、子どもがけいれんを起こしたとき、“舌を噛まないように”口の中に箸にハンカチを巻いたものや自分の指を入れて病院へ駆けつけてくる親御さんが多くいました。しかし最近ではこのようなことは少なくなりました。

子どもがけいれんを起こしたときには、まずあわてないこと。口の中には何も入れないこと。たとえ口の中から出血していても、2.3日で治る程度のけがです。衣服をゆるめ、顔を横にしてあげてください。ほとんどが5分以内でけいれんは落ち着きます。10分以上続くようでしたら、救急車を呼んででも、病院へ連れて行ってください。

以下に子どものけいれんを起こす病気について記します。

熱性けいれん

およそ6ヶ月から5歳くらいまでの子どもが頭に原因がない発熱(脳炎、脳症、髄膜炎などでない)によって引き起こされるけいれんをいいます。およそ8-10%の子どもが一度は熱でひきつけるといわれています。大部分のけいれんは2~3分で終わり、かつ一生の間で1回か2回しか起こさず、問題ありません。発熱のたびにけいれんを起こす場合には、予防法があります。また1回のけいれんの持続時間の20分以上と長いものは将来てんかんを起こす可能性があるといわれています。

感染性胃腸炎に伴うけいれん

6ヶ月から3歳の子どもで発熱がなくても軽度の下痢、嘔吐に伴ってけいれんを起こすことがあることを1982年東邦大学の諸岡先生が報告しました。短時間にけいれんを繰り返すことも多く、他の病気でないかどうかの確認も必要となります。

憤怒けいれん(泣き入りひきつけ)

3歳までの乳幼児で、激しく泣いた後、息を止め、顔面が蒼白となり、時には意識を失い、全身のけいれんにいたることがあります。激しく泣いた後にこのようなことが引き続き起これば、診断は簡単ですが、なかにはたたかれたり、物にぶつかったりしたあと、激しく泣くことなく、急に顔面が蒼白となり、意識を失い、けいれんを生ずるタイプもあり診断が困難な場合もあります。

低血糖症

乳幼児期に特に夕食を摂らずに寝た翌日の早朝に低血糖を来たし、顔面蒼白となり、冷や汗をかき、時に全身のけいれんを来たすことがあります。

てんかん

脳は神経細胞が集まったものですが、そのはたらきは微細な電気信号を伝えることによって行われています。脳の一部に異常な電気活動が生じると、脳に勝手な伝達が伝わって様々な発作を起こします。そのような病気をてんかんとよびます。てんかん発作はけいれん(全身あるいは体の一部の筋肉が本人の意思と関係なく、発作的に収縮すること)を伴うことが多いですが、なかにはけいれんすることなく、意識が途絶える(ぼーっとする、呼びかけても返事がない)だけの発作もあります。