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No.86子どもとメディア

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2004年06月発信

乳幼児期の子どもは身近な人とどのようにかかわりあうか、そしてどんな遊びをするかなどの実体験を重ねることにより、知らず知らずのうちに人間関係を作り上げ、心と身体を成長させます。日本でテレビ放送が開始されてから約50年になりますが、テレビ、ビデオ、テレビゲームなどメディアが子どもたちに与える影響が重大な問題となってきています。
乳児期からのメディア漬けの生活は、外遊びの機会を奪い、人とのかかわり体験の不足を招きます。運動不足、睡眠不足そしてコミュニケーション能力の低下などにより、心身の発達の遅れや歪みのある子どもがみられるようになります。
特に2歳以下の子どもや発達に問題のある子どもが生後早くから長時間テレビを見せられていると、親子が顔をあわせ一緒に遊ぶ時間も少なくなり、言葉や心の発達が妨げられていくように思われます。また、メディアで流される情報は成長期の子どもに直接的な影響をもたらします。暴力シーンは子どもたちの攻撃的な行動、暴力肯定、悪夢、恐怖心に関係し、さらに、性の問題、薬物の問題に連続する可能性が指摘されています。
仮想現実の世界は暴力的であってもよし、武器を使用してもよし、人を傷つけてもよし、問題解決には暴力もよしというメッセージを幼い子供達の脳に送り込みます。メディアが子どもたちに与える情報の質とその影響力を考えなければなりません。
日本小児科医会はメディアによる子どもへの影響の重要性を考慮し、子どもとメディアに関する具体的提言をしています。

  1. 2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。
  2. 授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴はやめましょう。
  3. すべてのメディアへの接触する総時間を制限することが重要です。1日2時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。
    子ども部屋にはテレビ・ビデオ・パーソナルコンピューターを置かないようにしましょう。

保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。