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No.21咳について

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1998年03月発信

今年の1月から2月にかけて流行したインフルエンザは、咳がひどくなるのが特徴的でした。今月は咳について説明しましょう。

咳の発生機序について

咳は気道への刺激が気管支の平滑筋の収縮をきたし、その収縮が咳受容体に刺激を与え、その興奮が迷走神経を伝わって延髄の咳中枢へ伝達され咳嗽発作が発生します。

咳の種類は

湿性咳嗽とは・・・・気道で増加した分泌物が気道を刺激し、痰を喀 出するために生じる咳
乾性咳嗽とは・・・・喀痰を伴わないコンコンという「から咳」、上気道から下気道の全域で気道の過敏によってお こる咳

咳どめ(鎮咳剤)の種類

鎮咳剤には咳中枢の抑制に働く中枢性鎮咳剤と末梢のどこかで遮断する末梢性鎮咳剤とに分けられます。気道分泌物の多い患者に中枢性鎮咳剤を使用すると分泌物の排出を妨げ、かえって病態を遷延化させる恐れがあります。中枢性鎮咳剤は乾性の咳や、咳がひどすぎて体力を消耗するような場合や、気道に出血・潰瘍・創傷などがあって、咳によって病態が悪化する恐れのある場合などの鎮咳剤として適しています。
末梢性鎮咳剤は気管支の平滑筋の収縮を抑えることで過敏状態にある受容体の興奮を低下させ咳を鎮めます。気道分泌物の多い気管支炎や肺炎とくに気管支喘息では末梢性鎮咳剤を使用することになります。

家庭での注意

重症の咳ではかなり体力を消耗するため、安静や保温を保ち、清潔な空気を加湿し、室温も朝夕あまり差がないように調整します。家庭内での禁煙はもちろんのことです。また、痰の排出を促すため水分を頻回に摂取させ、体位変換、背中・胸部のタッピングなどを行ってあげることです。