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No.108伝染性膿痂疹(とびひ)について

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2006年09月発信

夏の蒸し暑いころ、多くは1~5歳の幼児に起こる皮膚病で、多くは擦り傷、虫刺され、湿疹に続発して生じます。顔、手、足をはじめ、全身いたるところにできます。はじめは小さな水疱が生じ、そこからさらに膿疱(のうほう)・びらんとなり大型化し、ジュクジュクしたり、かさぶたを作ったりします。
とびひでみられる水疱のなかには、ブドウ球菌、あるいはレンサ球菌という化膿菌が無数に存在していて、掻いて水疱が破れると、菌が飛び散り、他の部位に文字通りどんどん「飛び火」していきます。治療は抗生物質の内服が中心となります。抗生物質の内服を始めると、水疱は通常数日の内に乾燥してきますが、膿痂疹は乾燥後も痂皮中に菌が存在していることがあり、再発しやすいので、症状が軽快してもさらに2~3日は内服治療を続けることがあります。
また、かゆみをともなう場合は、かゆみ止めの内服を行い、患部を掻かないようにすることが大切です。水疱の拡大を防ぐために、患部に抗菌剤の軟膏を塗布し、ガーゼでしっかりと覆い、分泌物が周囲につかないようにします。水疱が乾燥してくれば、通学、通園も問題ありませんが、プールや水遊びは完治するまで中止してください。入浴時には石鹸を使ってよく洗うことが大切ですが、兄弟に感染することを防ぐために、入浴やバスタオルは別々にしておくことが必要です。
また、同じ膿痂疹の中でも、レンサ球菌が中心になって起こるレンサ球菌性膿痂疹は、年齢、季節を問わずに生じ、黄褐色の厚い痂皮と周囲の発赤を特徴とする皮疹が一気に多発し、炎症が強く、発熱、リンパ節の腫れ、のどの痛みなどの全身症状を伴います。少数例ではありますがA群β溶血性レンサ菌(溶連菌)を原因菌とする膿痂疹も含まれ、6歳以下の溶連菌感染では、腎炎予防のために、10日~14日間は抗生剤内服を続けることが必要な場合があります。アトピー性皮膚炎をもつ人に合併することも多く、成人でも重症例が増加しているため、先に述べたような症状があれば、直ちに専門の医療機関を受診し、治療を開始しましょう。