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No.62人畜共通感染症

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2002年01月発信

ヒトに病気を起こす病原体として現在知られているものは、細菌、ウイルス、原虫、リケッチア、クラミジア、真菌(かび)、寄生虫を合わせて1,700余りに達します。その内、832(43%)が人獣共通感染症の病原体です。しかも1999年に100年ぶりに大改正された「感染症新法」の中で、新興・再興感染症として問題視された疾病156の内、実に114が、人獣共通感染症です。これらの病原体は、人獣共通とはいっても、動物ではかならずしも病気を起こすものではなく、むしろ不顕性感染(知らない間に罹っている)のものが多いのです。

感染症新法における人獣共通感染症対策の現状

感染症分類 感染症名 対象動物 動物への対応
1類 エボラ出血熱 マールブルグ病
クリミア・コンゴ出血熱
ペスト ラッサ熱
サル
反芻動物・鳥類
齧歯類
検疫

2類 細菌性赤痢 サル
3類 腸管出血性大腸菌感染症(O-157等) ウシ 屠畜場法・食品衛生法
4類 アメーバ赤痢 ジアルジア症
エキノコックス症
黄熱 デング熱 Bウイルス病
ウイルス性肝炎
Q熱 クラミジア肺炎
クリプトスポリジウム症
腎症候性出血熱
ハンタウイルス肺症候群
つつがむし病 日本紅斑熱
ライム病
ブルセラ症
炭疽
日本脳炎
狂犬病
 
サル
キタキツネ
サル
サル(類人猿)
反芻動物,鳥類
各種動物
齧歯類
齧歯類
齧歯類
齧歯類
家畜
反芻動物
ブタ
イヌ,ネコ,キツネ
スカンク,アライグマ










家畜伝染病予防法
家畜伝染病予防法

狂犬病予防法
 

最近のペットブームで、あらゆる種類の動物が飼われていますが、表に示しますように、大部分の疾病について動物への対応は、殆どされていません。特に、齧歯類では、すべて検疫指定外となっています。例えば、ラッサウイルスの自然宿主である、マストミス、ペスト菌保有動物zであるプレーリードッグも含まれており、危険です。イヌ、ネコに対しても表以外に、数多くの人獣共通感染症があります。ペットと人の生活環境を清潔に保ち、ペットとの過度のスキンシップ(口移しや人の食器で餌を与えたりしない)を避け、予防接種も含めてペットの健康管理にも気を配りましょう。