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No.139五十肩

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2009年10月発信

五十肩は、中高年に多く見られる運動器系(整形外科的)疾患の一つ。肩関節の運動障害と、肩・首筋・上腕などの鈍痛を愁訴とするものの通称である。1960年代までは四十肩と呼ぶのが一般的であったが、現在は「五十肩」と呼ぶことが多い。

原因

肩関節を構成する筋肉群が損傷した結果、後日に拘縮(こうしゅく、ちぢむこと)と呼ばれる変化を来し、運動制限、特に挙上困難となる。進行すれば関節に負担がかかるため、骨・軟骨・靱帯・関節包をも悪くしてしまう。いわゆる使い痛みである。

症状

最初、肩関節付近に鈍痛がおこり、腕の可動範囲の制限が起こる。次第に痛みは鋭いものになり、急に腕を動かす場合などに激痛が走るようになる。痛み のために、腕を直角以上に上げられなくなったり、後ろへはほとんど動かせないなどの運動障害が起こる。生活にも支障をきたすようになり、重症化すると、洗髪、髪をとかす、歯磨き、炊事、洗濯物を干す、電車のつり革につかまる、洋服を着る、寝返りを打つ、排便後の尻の始末などが不自由となり、日常生活に大きな困難をもたらす場合がある。痛みのピーク時には肩の痛みに加えて、腕全体にだるさや痺れがある場合もあり、常に腕をさすっていないと我慢できない、と訴える人もいる。

病期

(急性期)急性期は関節に起きている炎症が強くて、非常に痛みが強く、痛みのため夜も眠れない時期をいう。通常、痛み始めてから、短い人で約1ヶ月、長い人で約2ヶ月である。
(慢性期)急性期から1~2ヶ月ほどすると、慢性期に移行する。急性期の激痛は緩和し、痛みはあるものの、夜も眠れるようになる。しかし、まだ腕を動かすと痛いし、腕の可動制限もあるという状態である。
(回復期)痛みや不快感がだんだんと少なくなり、手が動かしやすくなる。約3~6ヶ月ぐらいであるが、時として1年以上となることがある。

予防方法

発症してしまうと、痛みのピークを超えるまで途中で進行を食い止めることは現状では困難のようである。現状においては確定した予防方法は無いと思われる。

治療方法

急性期は、安静が第一である。薬物療法では、非ステロイド性消炎鎮痛薬の投与、外用薬の貼付などにより痛みを和らげる。また、局所麻酔薬、ステロイドなどの局所注射もしばしば行われる。慢性期の治療としては、よほど痛みが強いとき意外は原則として、薬物は使用せず、入浴、ホットパックやカイロなどで肩を温め、体操療法を行う。回復期は自覚症状がないため、薬物は必要なく、運動制限を改善するため、積極的にラジオ体操や以前やっていたスポーツを再開するようにする。これを怠ると、腕の可動制限が残る場合がある。