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No.54乳幼児突然死症候群(SIDS)をご存知ですか?

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2001年04月発信

最近マスコミでもずいぶん取り上げられるようにはなりましたが、まだまだ一般には知られていません。乳幼児の突然死は、ある日突然、何の前触れもなく現実の出来事として目の前に現れてきます。小児科以外の医療関係者や若い子育て真っ最中のお母さん達にも知っていただきたく、厚生省研究班の診断の手引きを参考にして説明します。

定義

それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況および剖検(解剖)によってもその原因が不明である、乳幼児に突然の死をもたらした症候群。

特徴

  1. 日本での発症頻度は出生2000人に一人と推定され、生後2から5ヶ月に多く、6ケ月未満がほとんどを占めるが、2歳までは発症する可能性がある。
  2. SIDSを持つ母体のリスクは(出生体重とは関係なく)、喫煙と低年齢(20歳未満)である。
  3. それまでに無呼吸、ALTE(突発性危急事態)、チアノーゼ、などのエピソードを持つことは比較的少ない。
  4. 母体、児自身にもSIDSを予測しうる特徴的な所見は見られない。
  5. SIDSに特徴的な病理所見はない。
  6. 呼吸循環調節にわずかな異常のみられることがある。

死亡状況および既往歴

  1. 睡眠中に発症することがほとんどである。
  2. 死亡前に軽い呼吸器か消化器症状を呈することがある。
  3. 遺伝性は明らかではない。

SIDSは日本でも乳児の重要な死因となっています。欧米諸国では《うつぶせ寝を止める、母乳を勧める、妊婦および児の周りでタバコを止める》などの育児環境を整えるキャンペーンでSIDSの発生が半減していることを考え、日本でもさらなる啓蒙が必要です。