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No.82インフルエンザの検査と薬について

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2004年02月発信

インフルエンザの検査と薬について

検査

のど・鼻の奥にインフルエンザのウイルスがいるかどうかを調べます。
まず、綿棒でのど・鼻の奥をこすります。そのこすった綿棒にインフルエンザのウイルスがついているかを調べます。ウイルスがある数以上ついていれば陽性。その数以下であれば陰性に出ます。
インフルエンザは、他の人からウイルスをもらうことによってうつります。そのもらったウイルスはその人の体の中でどんどん数を増やしていきます。そのウイルスがある数以上になれば検査で陽性に出ます。すなわち、ウイルスをもらってすぐの場合はインフルエンザにかかっているにもかかわらず検査が陰性に出ることがあります。
たとえば、3才のお子さんが3時間前から高熱があり病院を受診なさいましたとします。その時はインフルエンザの検査は陰性に出ましたが、翌朝再度検査を行うと今度は陽性に出るということがあります。すなわち、高熱が出てから3時間後最初に受診なさった時は体の中でウイルスが十分に増えておらず、ウイルスの数が少なかったためインフルエンザにかかっていたにもかかわらず検査が陰性に出、翌朝にはウイルスの数が十分に増えたため陽性に出てくるのです。
このように検査結果は、100%正しいとはかぎりませんので、家族・職場・学校でインフルエンザの人がいるかなどの流行状況、急な高熱・ふしぶしの痛み・のどの痛みなどの症状、のどの具合などの診察所見を総合して「インフルエンザ」の診断を考えます。

以前は、インフルエンザに効く薬はありませんといわれておりましたが、現在では、塩酸アマンタジン・ザナミビル・オセルタミビルという3種類のインフルエンザに効く薬があります。これらの薬はインフルエンザのウイルスが体の中で増えるのを妨害する作用があります。これらの薬を使用するとインフルエンザのウイルスが体の中で増えにくくなります。
インフルエンザにかかっている人からはウイルスが体の外に出てきます。その出てきたウイルスをまわりの人が吸いこみます。その吸いこんだウイルスはのど・鼻・気管などで数を増やしていきます。そのウイルスは数を増やしながらのど・鼻・気管の細胞(人の体は小さな四角い箱型の部屋=細胞が集まってできています。)をこわしていきます。インフルエンザの薬はウイルスがこれ以上増えないようにこのウイルスが増えるのを妨害します。
インフルエンザの薬を必ずしも飲まなくても、多くの場合インフルエンザは自然に治ります。これは、自分の体の中の免疫細胞(体の中の警察官)がウイルス感染細胞(ウイルスがたくさん住みつきウイルス製造工場となってしまった部屋)をこわします。また、ウイルスにくっつく武器(抗体)をどんどん作ります。このことによって「ならずもの」の侵入者(インフルエンザウイルス)は倒されていきます。しかし、警察官が集まり、ウイルスにくっつく武器ができるまでには時間がかかります。その前に薬で侵入者が増えないように妨害をして、体の中の警察官や抗体と協力して早く「ならずもの」の侵入者(インフルエンザウイルス)を倒そうとするのです。薬を早く飲むと早く熱も引き、早く楽になります。しかし、ウイルスが十分増えてしまってからでは、ウイルスが増えるのを妨害する薬の効果は期待できなくなります。だいたい、症状がでてから48時間以内でないと効果は少ないと考えられています。また、インフルエンザにかかった後、早ければ早いほど、すなわち、ウイルスが増えていないときほど、薬の効果があるわけです。