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No.19インフルエンザ

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1998年01月発信

冬になると毎年のようにインフルエンザの流行があり、百万人もの患者がでることもあります。なぜインフルエンザは大流行をおこすのでしょうか。その謎は、専門家にとっても十分には解明されていません。
インフルエンザは、ヒトに限らずトリ・ブタ・ウマなどの動物にも知られています。全てのインフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こります。ニワトリを含む鳥類のインフルエンザウイルスは、ヒトには感染しないが、ブタには感染するといわれていました。ところが、97年5月に、香港で肺炎およびライ症候群を呈して 死亡した3歳児より鳥類のインフルエンザA(H5N1)ウイルスが分離されました。しかし、このウイルスの人から人への感染については未だ不明というところです。

風邪とインフルエンザの違い

インフルエンザは症状がきつい!

普通の風邪と違って、インフルエンザは症状が強いことが知られています。熱は高く(38~40度以上)、長く続きます。 一度下がったと思ったら、また上がってきたというようなこともしばしば見られます (二峰性発熱・三峰性発熱)。また、悪寒(寒気)、頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠などの全身症状が強く出るのが特徴です。人から人に、直接の接触と空気感染により伝播します。感染力が強く、家中みんなで罹ることも少なくありません。潜伏期は1~3日。

インフルエンザは合併症が多い

インフルエンザの流行で、昭和32年のアジア風邪では、わが国で死者8000人、昭和37年の流行では死 者7000人という大きな被害を出しています。これほど多く死者が出たのは、インフルエンザには合併症 が多いためです。合併症には、肺炎、気管支炎、急性胃腸炎、心筋炎、急性脳症、髄膜炎、中耳炎、筋炎、関節炎等が あります。急性脳症・ 肺炎の合併は、抵抗力のない幼児や高齢者に多く、この疾患での死亡の大きな原因になっています。

治療

インフルエンザの特効薬はまだありませんので、症状があれば早めに医療機関を受診し、対症療法(症状をやわらげる治療)と二次感染を予防する治療(抗生物質の投与等)を行います。

予防

風邪同様、外出後のうがい・手洗いの徹底。疲れたら早めに休養が原則。保温・室内の適度の加湿も大切です。
予防接種
インフルエンザの場合、毎年流行の型を予測し、それを基に、ワクチンを、幾つかの型を混合して作り、予測精度も年々上がっています。予防接種の接種可能年齢層は、ほぼ全年齢といえますが、インフルエンザに最も罹りやすい年齢層は、5~14歳です。また、ハイリスク者(65歳以上老人,慢性呼吸器・循環器疾患を有する小児・成人,糖尿病患者等々)および、その家族に勧められるでしょう。その投与方法については、従来の注射法に加えて、鼻粘膜に噴霧する方法も開発されており、米国では既に実用化されています。

インフルエンザに罹ってしまったら

家庭での注意
医療機関を受診して、「インフルエンザ」と診断されたら、服薬の上、無理をしない(させない)で、休養を十分とることが、大切です。また、合併症が出ていないか症状の変化にも注意が必要です。通園・通学が可能になるのは、解熱後2日を経過してからですが、上にも触れました様に、二峰・三峰性の熱型をとることも多いですから、熱型表をきちんとつけ、通園・通学前には、必ず医療機関を再度受診し、許可を得ましょう。

<注 2002年11月>このメモの発信以降、治療や予防接種等に変化もありますので、最新の情報を入手されたい方は、日本医師会のインフルエンザ情報サイトにアクセスください。 http://www.med.or.jp/influenza/