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No.3とびひ(伝染性膿痂疹)

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1996年07月発信

気をつけなければならない皮膚の病気も、夏には良くみられます。その代表は「あせも」です。あせもは、正式には汗疹と呼ばれ、汗による接触性皮膚炎です。
また俗に「あせものより」といわれるものは、汗疹に細菌の感染が合併したもので、別名「とびひ」、正式には伝染性膿痂疹と呼ばれます。今回は、この伝染性膿痂疹についてお話ししましょう。
伝染性痂膿疹の原因となる細菌は、黄色ブドウ球菌・A群溶連菌です。これらの細菌は健常な皮膚には付きにくいのですが、あせも・湿疹・虫刺され・すり傷等があると、付きやすい状態となります。
<症状>
鼻・口の周囲に突然水疱ができ、すぐに破れてはがれ、そこに痂皮(かさぶた)をつけます。かゆみがありますので、掻いて広げていきます。必ずも、最初の病変部と接した部分だけではなく、遠く離れた場所にもできるので「とびひ」の別名があるわけです。アトピー性皮膚炎のある児では、膿痂疹性湿疹の形をとり、かゆみが強いので、注意を要します。
一般に、夏季・高温多湿の環境下で多く見られますが、数日間の経過で、大小のびらん(浅い皮膚潰瘍)・痂皮を伴ったものは、四季を問わず本症疑われます。
<治療>
症状に応じて、病変部の処置・抗生物質投与・抗生物質含有軟膏塗布等々の治療を必要としますので、本症が疑われたら、早めに医療機関を受診する必要があります。
<予防>

  1. この季節は、毎日入浴またはシャワーを浴びましょう。(石けんを使って良く洗浄し、後十分に水で洗い流しましょう。)
  2. 発汗が強い時は、十分にクーラーを使用しましょう。
  3. 湿疹・アトピー性皮膚炎の治療に努めましょう。
  4. 虫刺され・傷・掻破痕(ひっかいたあと)等は、早めに治療し、二次感染を起こさないようにしましょう。
  5. 爪は短く切り、外出後・遊んだ後等は、手をよく洗い、手指を清潔に保ちましょう。
  6. 鼻ほじりを、やめさせましょう。

本症は細菌感染だけでなく、その菌体外毒素作用も加わって重症化することがあります。この重症型を4S(ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群)と呼んでいます。注意を怠ると、1シーズンに何回でも繰り返す病気ですので、十分に注意が必要です。