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No.67ちょっと気になる心臓の話・・・心拍数と寿命

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2002年07月発信

「心拍数と寿命は反比例の関係にあるのか?」「心臓の拍動がゆっくりした人は長生きするか?」名古屋大学医学部第一内科の林先生が取り組んでいる研究テーマです。「寿命の短いネズミのような小動物は心臓の拍動が非常に速く、長寿命のウマやゾウは遅い」という体重・心拍数と寿命の関係の数式は、大体人間にも当てはまるという結果が出ました。

人の一生の間の心拍数はざっと15~20億回、これだけ心臓が拍動すれば寿命は終わるといわれています。体重が重くなると心拍数が減り、寿命を延ばす要因となると林先生は考えられます。ただ、体重が重いというのは肥満とは別の話です。健康的で、バランスがとれていなければいけません。太りすぎはかえって心臓に負担をかけるので、マイナス要因となります。

別の寿命に関する研究でも、中年男女が75歳まで生き抜くのに関係の深い因子の検討が行われ、男性の場合は、心拍数、1日の喫煙本数、収縮期血圧、肺活量が寿命を左右するのに重要な因子であることがわかりました。一方、女性の場合は、心拍数の代わりに長寿の両親に恵まれることが必要であるとの結果が出ましたが、その理由は分かっていません。

また、米国で行われている長寿者の研究では、75歳以上生きた人は75歳未満で亡くなった人に比べ、血圧がやや低めで、心拍数が平均すると毎分約12拍少なかったというデータもあります。 どうすれば心拍数を減らせるのでしょうか?林さんは「速く歩くことや、ジョギングなどのトレーニングが基本です」と助言しています。

「ちょっとの無理をしてもへっちゃらな体力をつける為にはどのような運動をしたらいいのでしょうか?」答えは酸素を体中に運ぶ機能をたくさん使って運動することです。つまり、いま話題の有酸素運動です。つづけて長い時間(20分以上)、じっくりと酸素を摂り入れる運動をしましょう。じっくりと酸素を摂り込みたいのに、苦しくなるほどがんばってしまうと長続きせず、効果は少ないでしょう。ジョギング・ウォーキングでいえば、楽に会話ができるぐらいが良い様です。その運動強度は最大運動量の50%から75%ぐらいになります。この運動強度での心拍数をあらかじめ計算しておき、運動時の目標としましょう。この運動は決して辛いことはありません。辛い・苦しいと感じてしまう運動は健康維持・増進の為の有酸素運動ではありません。気分よくはじめられ、終わることができ、次の日に疲れが残るどころかいきいきと目覚めることができる運動が適切です。体中の細胞は酸素をたくさんもらって元気になります。運動の後は、おいしいご飯を食べることができます。どんな運動でも、必ず効果が現れます。特に、普段運動していない人はその現れ方が顕著です。ご飯をおいしく食べられ、元気良く目覚める体験を一度してみましょう。

これから運動をはじめようとされる方、病気を治療中の方は、運動強度や年齢に応じた目標心拍数に関してなどを主治医の先生にご相談されることをお勧めします。