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No.68そんな時スポーツ障害が起こる?

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2002年09月発信

先日のサッカーワールドカップでは 日本チームは史上初の決勝リーグ進出を果たし、またサッカー熱が広まりそうです。アマチュアスポーツの世界でも小学生から壮年の方まで熱心なスポーツ活動が行われています。
スポーツを熱心にされる方が増えればスポーツ障害を起こす方が増えるのは当然ですが、そのいくつかは予防可能であり、また長期のスポーツ休止を余儀なくされる前に治療可能なものがあります。ここでそのすべてを書くことは不可能ですが、一般論としてスポーツ障害の起こりやすいタイミングについて考えてみたいと思います。

1. 中学、高校の運動部新入部員

進学して以前と同じスポーツをする場合でも、運動の質,量ともにまったく違うため、様々な障害(痛み)が起こることが多いように思います。ほとんどがOver Useによるものですが、急性の骨端線離解、骨軟骨損傷など運動禁止をしなければ長期の機能障害を残すものもあります。

2. 中高年のスポーツ活動

以前専門的に行っていたとはいえ久しぶりにやってみると痛みがある。これはクラブ活動のように組織的な準備運動やストレッチをしないこと、筋力や瞬発力が不足しているにもかかわらず’昔のイメージ’でいきなりプレイすることが原因のように思います。充分な準備運動と、運動の種類・ポジションに応じた筋肉のストレッチ、種目に応じた準備運動的練習(テニスにおけるショートラリー、野球のトスバッティング)を充分に行うこと。またゴルフなどでいきなりティーショットを打つことは心臓の冠動脈への負担が大きいとも言われ、心筋梗塞に至る例もあるようです。

3. 季節的運動メニュー変更によるもの

スパイクをはく競技の選手がシーズンインする際に急にランニング量を増やすと足関節や足部に障害を起こす場合や、陸上の選手がロードワークを始めた時(走路の性状が変わったとき)、水泳の選手が特定の泳法を集中的に練習するとき(泳法によって使われる筋肉が変わるため泳法に応じたストレッチが必要)様々な障害が起こることがあります。

4. 間違った筋力強化

最近中高年の方を含めてジムトレーニングをされている方がトレーナー等の専門家の指導なしに負荷をかけすぎた場合、負荷筋の疼痛のみならずかえって筋力低下を招くこともあります。最近パワーリハとして高齢者の筋力強化の有効性が指摘されていますが、これは専用の負荷を押さえたマシンを使用しPT(理学療法士)など専門家が
プログラムを組んで行うもので一般用マシンでは負荷に対する充分な考慮が必要です。

 

いかなる年齢であってもスポーツ活動を適切に行うことは心肺機能を賦活し筋力、平衡感覚を高める、ストレス発散をもたらすなど有益な点が多いことは周知の事実です。その一方で、様々な障害を未然に防ぐためには、Over Useを避け、適切な準備運動(Warm Up、ストレッチ)、終了時のクールダウン、アイシングを充分に行い、また系統的・科学的な筋力強化、練習メニューの作成実行が必要です。
以上総論的、経験的内容ですがスポーツをされる方、指導される方の参考にしていただければ幸いです。