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No.107こむら返り

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2006年07月発信

こむら返りとは

私たちは、自分の意思によって、手足を自由に動かすことができます。つまり、手足の筋肉の収縮は、大脳の命令を受けて行われており、筋肉にある受容体が調整しております。
しかし、この調節がうまく行われない場合、筋肉は収縮した状態のまま(痙攣)となり、強い痛みを起こします。これが、こむら返り(有痛性筋痙攣)です。「こむら」とは、元々ふくらはぎのことで、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋と平目筋)が痙攣することを、こむら返りと言いますが、他の筋肉に起こった場合も、こむら返りと呼びます。極めてまれなことですが、全身の筋肉が痙攣する場合は、「全身こむら返り症」と言われております。
「こむら」の語源については、肉のかたまりを「肉叢(ししむら)」と言い、大腿(ふともも)に対し、小さい肉のかたまりである下腿(ふくらはぎ)を「小叢(こむら)」と呼んだとされております。

症状と原因

こむら返りには、昼間に起こるタイプと夜間に起こるタイプがあります。前者は、若い人に多く、大抵は運動中か運動後に起き、準備運動の不足や多量の発汗による脱水などが関係していると言われております。一方、
夜間に起こるタイプは、高齢者に多く、繰り返しこむら返りが起こる場合は、肝硬変、甲状腺機能低下症、脊髄疾患、多発神経炎、腎不全(血液透析)、糖尿病、胃切除術後、不安定狭心症、電解質異常(利尿剤服用)、脱水(下痢)などが関係することもあります。睡眠中は、足の爪先が伸びてふくらはぎが縮んだ状態になっており、運動神経が興奮して筋肉を収縮させやすく、また、足底に圧がかかっていないため、筋肉の緊張を調整する機能が働かず筋収縮をさらにひどくして、こむら返りを引き起こします。

予防と治療

こむら返りが起きてしまった時は、爪先をゆっくりと手前に引き寄せ、ふくらはぎの筋肉を伸ばすようにします。また、血行をよくするために、ふくらはぎを温め、軽いマッサージなどをすることも有効です。こむら返りの予防法としては、日頃から筋肉ストレッチをしたり、適度な運動で筋肉を鍛え、運動後の水分・電解質補給に気をつけることも大切です。ビタミンB1の補給や筋肉を冷やさないことも、こむら返りの予防に有効です。漢方薬(芍薬甘草湯)が、こむら返りの予防と治療に有効な場合もあります。
健康な人でも、二人に一人は年1回くらいこむら返りを経験するといわれていますが、しばしば起きる方は、何か原因となる病気が潜んでいないか精密検査を受けられるようにお勧めいたします。