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No.144くも膜下出血

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2010年05月発信

くも膜下出血は、脳を覆う3つの膜(硬膜、クモ膜、軟膜)のうち、脳脊髄液で満たされているくも膜と軟膜の間に出血が起こる病気です。いったん発症すると約3割の方は亡くなり、約3割の方は半身麻痺などの後遺症が残ります。また、厚労省の「平成20年人口動態」によれば年間約1万4000人が亡くなっており、突然死のひとつともいわれています。    
くも膜下出血の原因は、中高年では『脳動脈瘤』の破裂が多く、10代や20代の若い人では、『脳動静脈奇形』もしくは、『もやもや病』による出血が多いといわれております。しかし、くも膜下出血の原因のほとんどは、脳動脈瘤の破裂です。
脳動脈瘤とは、脳の血管がコブのように膨らみ、血流が流れ込むことで次第に大きくなったものです。それが破裂して、くも膜下腔に出血して、くも膜下出血となります。脳動脈瘤が破裂して出血するまでは、無症状のことが多く、破裂以前に早期発見することは、脳ドッグなどを行わない限り、難しいのが現状です。
特徴的な頭痛は、突然に発症した「今まで経験したことのないような」激しい頭痛で、嘔吐、嘔気を伴うことが多く、後頭部をハンマーで殴られた様な激しい頭痛とよく表現されます。また頭痛とともに意識を失ったり、激しく嘔吐したりすることが多くあります。
破裂脳動脈瘤で大切なことは、再破裂を防ぐことです。それには手術が必要です。手術には、開頭して脳動脈瘤の頚部(脳動脈瘤と正常な血管の境)を小さな金属製のクリップで閉鎖し、血液が脳動脈瘤に流れ込むことを防ぐ、開頭・クリッピング術と、血管内よりカテーテルを通して塞栓物質(極めて細いプラチナ製コイル)を脳動脈瘤の中に詰め、脳動脈瘤内に血液が流れ込むのを遮断する血管内・コイル塞栓術があります。未破裂脳動脈瘤に対しても同様の治療法があります。

喫煙や深酒、血圧の上昇は、出血のリスクを高めます。
ただの“頭痛”と簡単に考えずに、早めの受診と頭部CT・MRI・MRAなどを含めた検査を受けることが肝要です。いろいろと問題はありますが、脳ドッグ受診も未破裂脳動脈瘤の早期発見には役に立つと思われます。