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No.6かぜ症候群

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1996年11月発信

寒くなってくると、咳や鼻水や発熱を訴えて来院される患者さんが増えてきます。今月はこのような症状を呈する”かぜ症候群”について説明しましょう。
原因は?
かぜの原因は90%以上がウイルス感染によります。他に細菌、マイコプラズマ、クラミジアなどが原因となることがあります。特に乳児では寒さの刺激だけでも鼻水・鼻づまりを訴えます。
どんな症状がありますか?
くしゃみ・鼻汁・鼻閉・咽頭痛・声がれ・咳など上気道炎各部位の炎症症状を示します。全身症状として頭痛・筋肉痛・発熱・疲労倦怠等があります。
かぜをひきやすい子は?
健康で正常な小児は一年間に平均何回ぐらいかぜをひくのでしょうか。最近の調査では、乳児期4回、幼稚園に入った頃の3~4歳で6~7回と最も多く、
5~6歳で2回と減少し、7~12歳は1~2回と成人と同じ頻度であるようです。すなわち年間7回以上かぜにかかればかぜをひきやすい子といえるかもしれません。
かぜをひきやすい要因としては、栄養状態・保育環境・体質的なものが考えられます。
かぜは万病のもと?
下痢・吐くなどの消化器症状を伴うこともあり、また口内炎や発疹を伴うこともあります。
小児では中耳炎を合併することが多く,肺炎や髄膜炎・脳炎などの合併症を起こしてくることもありますので注意が必要です。
また、かぜは種々の感染症の前駆症状の可能性があり、麻疹や百日咳の初期症状であったりします。それ故、かぜは万病のもとと言われます。症状が改善しなければ3-4日で再度受診しておく必要があります。
予防および治療は?
予防としては、外出後のうがい・手洗いをこまめにし、疲れたら無理せずに十分な休養をとりましょう。ふだんから厚着はしないようにしましょう。
もしかぜにかかってしまったら、家庭では休養(ごろりとしておく)・保温(暖めすぎないように)・食事(消化の良いもので)に気をつけましょう。
かぜはウイルス感染が多いため対症療法が主になります。細菌感染によるものや合併症を起こしたものは、抗生剤の投与が必要となってきます。

参考図書
大塚信哉編 イラストによるお母さんへの病気の説明と小児の診療
日本外来小児科学研究会編 お母さんに伝えたい子どもの病気ホームケアガイド