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禁煙支援フォーラムの記録

更新日:2012年3月13日

これまで行われた禁煙フォーラムの内容についてご紹介します。

フォーラムの概要

禁煙支援フォーラムこれまでの記録

喫煙、受動喫煙の有害性が明らかとなり、タバコによるさまざまな 健康被害、社会的損失が問題となっている中、一般市民に、タバコ による害、不利益、禁煙の有益性を正しく知っていただき、禁煙の必要性を広く啓蒙すること、また喫煙者に対し、困難と言われている 禁煙の手助けをすることを趣旨とする。延いては住民が健康に対する 意識を高め、正しい生活習慣と疾病予防ができることを目的とする。

フォーラムの主な構成は下記の通り

基調講演
禁煙体験談
禁煙個別指導(ニコチンパッチの無料体験)
各共催団体の禁煙情報のパネル展示
禁煙に関する資料配布
肺機能検査
スモーカライザーによる呼気CO濃度測定
口臭テスター 
口腔内カメラ(ヤニチェック)  など

過去の禁煙フォーラムのパンフレット(PDF)はこちらよりダウンロードできます

第5回禁煙支援フォーラムについて

平成23年2月27日(日)に、第5回禁煙支援フォーラム「やめられない!? いいえ…やめられますよ!そのタバコ」の題で、加古川プラザホテルを全館貸し切りのうえ開催しました。約300名もの参加があり、ご自身の禁煙を成功させたい方や、家族の禁煙をやめさせたい方などを中心に、多数来場されました。近年は教育委員会や商工会議所にも共催団体としてご協力いただき、医師会の禁煙支援活動は幅広く認められてきています。

主 催 加古川市加古郡医師会・高砂市医師会
共 催 播磨歯科医師会・播磨薬剤師会・兵庫県東播磨県民局・加古川市・高砂市・稲美町・
播磨町・加古川市教育委員会・高砂市教育委員会・稲美町教育委員会・
播磨町教育委員会・加古川商工会議所・高砂商工会議所・稲美町商工会・播磨町商工会・
BAN-BANテレビ(株)
後 援 厚生労働省・兵庫県医師会・神戸新聞社・朝日新聞社・読売新聞姫路支局・
産経新聞姫路支局・毎日新聞姫路支局・NHK神戸放送局
協 力 加古川プラザホテル

会場・運営について

今回、加古川プラザホテル様には、禁煙支援フォーラムの為に全館貸し切りで協力していただきました。
また、上記共催団体から50名を越える方々に裏方スタッフとしてご協力いただきました。

各団体の展示・企画について

上記共催団体より、禁煙に関する各団体の取り組みを住民の方へ広報するために、パネル展示を行いました。また、口腔内カメラで、お口のヤニチェックを行うコーナー、呼気一酸化炭素濃度を測定するスモーカライザーコーナー、肺年齢を計測できる肺機能検査コーナーなど、多彩な企画を用意しました。
会場・運営について

開会

メイン会場では、準備した250席が足りず、急遽座席の追加を行いました。
開会後、加古川市加古郡医師会長の挨拶があり、その後下記のとおり基調講演、禁煙成功者の体験談紹介が行われました。

基調講演

京都でご活躍中の繁田先生にお越しいただきました。

講 演 「日本人だけが知らないタバコの真実 ~みんなで守る みんなの健康~」
演 者 繁田 正子 氏 (京都府立医科大学医学研究科 地域保健医療疫学教室 講師)

第5回加古川禁煙支援フォーラム  基調講演 要旨 

いのまた循環器科内科 猪股 工矣

講演は自分自身もかつては喫煙者であったとの告白から始まりました。
約15年前、臨床医から人間ドックの医師としての仕事を始めてから、初めて本格的に『たばこ』を勉強し、今までまったく何も知らず又誰からも教えてもらえなかった現実を知って愕然とし、それから本格的に禁煙活動や情報提供の運動をはじめられたとのことでした。

『たばこ』は腐らない。カビも生えない。もちろん虫もつかない。巻いてある紙は本当に真っ白。
その理由は大量の防腐剤 防カビ剤 防虫剤 漂白剤を染込ませてあるから。
この種の薬剤はとても有害なので 通常は身近に置きたくない危険な薬品

『たばこ』には混ぜ合わせると更に有害物質が出るとされるこれらの危険物が数多く混合されており、より危険になっている。
『たばこ』の主成分の1つである『タール』の発ガン性は完全に証明されており、喫煙によって各種の病気になり、若くして死亡するのは至極当たり前。『たばこ』の本質は老化を促進することで『たばこ』でやせるのは『やつれている』にすぎない。
又、主成分の1つ『ニコチン』は麻薬に匹敵する習慣性が存在する。

《ビンに入ったタールをはじめとする多くの薬品の実物を提示しての説明は説得力がありました。》

又海外と日本の『たばこ』広告の違いも明らかに。
特に海外たばこのパッケージに印刷されている写真には、口腔癌 肺癌 奇形児 血管が詰って腐りかけた下肢 等が
明白に写っており『たばこ』の有害性を正確に伝えている。
海外では日本製の『たばこ』も国内とは異なり他の海外ブランドと同じ写真をつけて販売。
JT『たばこ』の内容は国内外とも同じものなのに、パッケージに海外仕上げと国内仕上げの2種類あることは、
日本がいかに国民に『たばこ』の真実を隠しているかを示している。
日本国民は正しい情報をもらえていない現実を知らなければならない。

諸外国と日本の『たばこ』対策の差は、日本の『たばこ』産業が過去に専売制で守られて販売されていたように国営であったことと無縁ではない。
現在民営化されたといっても、JT株の50%は財務省が保持しており実質国営。
つまり『たばこ』販売は国策であり、国民に売るために出来るだけ有害性や真実は知らさない方針であることが明白。
反対に10年以上前からアメリカやヨーロッパ各国は禁煙のTVコマーシャル(CM)を作り広く国民に禁煙を勧めている。

代表的なCM数本を会場で放映。
《海外たばこの実物は本当に目をそらしたくなります。日本も早く同じ様にすべきと思いました。
海外禁煙CMは絶対に日本では見られない内容で、このように正しい情報をもらえる国民は幸せと感じました。》

副流煙の害についても分かりやすく説明があり、特に子供達にとっては生命にかかわる病気になる事や、副流煙が10m以上広がる事実は驚きでした。

副流煙の害は完全に証明されたので、2004年頃から非喫煙者の健康を守るためヨーロッパ・北米・南米・オセアニア・アフリカ・中近東はもちろん、近隣では韓国・台湾・香港を含めた多くのアジア諸国等世界中の国々で、罰則規定のある法律として「受動喫煙防止法」が制定されている(平成23年5月には中国も制定)。

非喫煙者に副流煙を吸わせると多額の罰金が、喫煙者のみならず許可した場所の責任者にも請求され、人前での喫煙は許されないのが世界の常識。
しかしロシア・北朝鮮・フィリピンと日本には存在しない

平成22年神奈川県が受動喫煙防止条例を制定したのが我が国唯一の法律であるが、国法ではない。
《先進国と思われている我が国日本にこの種の法律がないのはとても奇異な感じがします。現在兵庫県は我が国で2番目の受動喫煙防止条例を作成し、平成23年度中の制定を目指していますが、各種の利益団体の反対があり苦戦しています。》

喫煙する人は一般的に人に気を使い我慢するタイプの、いわゆる『良い人』が多く決して悪意のある人々ではない。
正確な情報をもらえなかったため喫煙者になっただけで彼らを責めてはいけない。
『たばこ』の真実を伝えることで自分だけでなく、他人にも大きな害を与えている事実に目覚めてもらうようにすべきである。

喫煙者は責められていると感じるのではなく、体を心配して禁煙を薦められているのに気づいてほしい。
禁煙は何回か失敗するが必ず成功する。禁煙は苦行ではない。

かるく っきに ごいて んを結んで きあがりこぼしで禁煙しよう。

《これは繁田先生考案の「あいうえお禁煙」です。思うほど苦しくなく禁煙できるので明るく。本数を減らすのではなく『たばこ』は麻薬ですから一気にやめて、喫煙欲求は数分間の体動で消失することを知ってください。
健康保険が使える禁煙外来もありますので1人で悩まずお医者さんに相談し、失敗を恐れずに禁煙にチャレンジしましょう。》

[講演を聞いて]

語り口はとてもやさしくソフトですがすごく説得力のある講演でした。
使用されたスライドや持参されたたばこ関連グッズはとても分かりやすく、大勢の方々に『たばこ』の害を十分理解していただけたものと思います。
私は会場の後方で講演を聴講しました。偶然、横に小学校低学年の女の子2人がすわっておりました。
彼女らは講演が始まる前から持っていた本を読んでおり、スライドのため会場が暗くなると不満を漏らしましたが、繁田先生の話にすぐ引き込まれ最後まで真剣に聞きいっていました。子供達にも十分に理解させ、かつ飽きることなく集中させる講演力に正直驚きました。
すばらしい講演でした。
遠路はるばる加古川まで来てくださった繁田先生に感謝します。

禁煙体験談紹介

基調講演終了後、禁煙に成功した方の体験談が紹介されました。

体験談1 「禁煙は挑戦する決意が一番」
演 者 山下 清和 氏(播磨町 副町長)
体験談2 「禁煙で幸せゲット」
演 者 渡辺 健一 氏(高砂商工会議所 会頭)

禁煙指導医による、禁煙相談・治療体験

すべての講演終了後、高砂市医師会長の挨拶で閉会し、その後禁煙指導医による、禁煙相談個別指導を実施しました。
加古川市加古郡医師会・高砂市医師会の医師9名が個別で無料相談を実施し、 たくさんの方が禁煙を希望し、受診されました。
相談後、別室に設けられた薬局にて希望者へニコチンパッチの体験もしていただきました。

報道について

当日は、地元ケーブルテレビの「BAN-BAN TV」に取材していただき、後日特番としてこのフォーラムが放送されました。