日本プライマリ・ケア学会 第24回近畿地方会
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学会の記録
は じ め に

『希望』をつないで・・
 2010年11月21日、加古川市加古郡医師会が主催団体となり、日本プライマリケア学会第24回近畿地方会が開催され、1200名を超えるご参加により、盛会裏に終了することができました。
 総合テーマとしては『希望としての地域医療連携とケア』を掲げさせていただきました。この「希望」という言葉は今あふれてきているようですが、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による甚大な被害の中でも、街全体が押し流されるような事態となった「釜石市」で、かつて製鉄等の産業構造の変化から立ち直ってきた姿をモデルとして、そのキーワードとして抽出されたものでした(東京大学「希望学」講座) 。それをお借りして、こちらの「街づくりとしての医療連携」に活かそうと選んだテーマでした。
 今回の悲劇的な巡り会わせで、一見それは現地で打ち砕かれたように見えますが、しかし、そこに人がいる限り、「希望」はまた再び蘇ることができます。
 今回の大震災の犠牲者には心より哀悼の意を表しますとともに、しかし、この中からまた生まれてくるであろう無数の「希望」を、全国からもつなぎあって、再生の大きな力としていければと思います。
 以下あらためて、この学会を振り返り、しっかりとした「糧」とするため、そして、『希望』の芽をさらに育てていくために、本ホームページ上に記録を残していくこととしました。関係者はもとより、ホームページ参照の方々にいささかでも力となれば幸いです。

 なお、本学会でご発表いただいた一般演題の抄録の内、加古川地域のものについて、その多彩な内容を今後のために活かしていただく為に、下記に再掲させていただきますので、ご活用いただければ幸いです。



加古川地域の抄録集を開く


2011年3月31日
日本プライマリ・ケア学会 第24回近畿地方会
実行委員長 足立 光平




上記経過を踏まえ、本医師会は甚大な被害を受けた釜石医師会に直接的支援をさせていただくこととし、別途兵庫県医師会を通した宮城石巻への医療救護派遣隊への参加とは別に、会員から 寄せられた義援金の一部と医師会予備費併せたものを、5月27日に贈呈させていただきました。

下記より、関係文書等ご参照ください。

   1.本会からの贈呈にあたっての趣意文
   2.釜石医師会からの感謝状
[写真:5月27日 釜石医師会 小泉会長(左)に義援金目録贈呈]



日本プライマリ・ケア学会第24回近畿地方会

日本プライマリ・ケア学会第24回近畿地方会は、1,243名の参加をいただき閉会しました。
このページでは「学会の記録」として、準備から学会当日までを、裏方の視点でご紹介します!




準備は2年前(平成20年7月)から始まりました!

これまで、一参加者で何度か参加し勉強させていただきましたが、
まさか!!主催医師会になるとは。。。

第22回近畿地方会(大阪市阿倍野区医師会・大阪市立大学医学部医師会主催:
大阪国際交流センター)、第23回近畿地方会(伊丹市医師会主催:伊丹シティホテル)と
2回の学会の下見をし、第24回近畿地方会の本格的な準備にとりかかりました。


[写真は伊丹シティホテルで開催された第23回近畿地方会]


[次期開催地の会長挨拶として、壇上に立つ河合会長]


   学会開催1年前<平成21年11月14日>

第1回実行委員会開催:当医師会だけではなく、医療・福祉・介護の関係団体、
行政担当者(15機関・26名)にご参加いただき、プレ大会として開催しました。

その後、学会まで実行委員会を8回開催し、演題募集と参加の協力を呼び掛けました。



   学会前日<平成22年11月20日>

準備・オリエンテーション 会員の先生方をはじめ、近隣医師会職員の方々、関係団体の
方々に学会運営スタッフとして総勢100名余りにご協力いただきました。


[前日から多くのスタッフの方々にご協力いただきました!]


会運営の役割り分担や、業務内容についてのオリエンテーションを行い、足立実行委員長
やコンベンション事業社JTBCOMからの説明を受けました。
全体での打合せのあとは、各会場に分かれて、役割りを確認しました。初めての経験に
みんなドキドキでした。

JTBCOMスタッフの皆さんからの丁寧な説明やアドバイスを受け、業務内容を確認しました。


[左:メイン会場の看板を取り付け中     右:メイン会場の音響などを確認する足立実行委員長]


[左:総合受付まわりの設営を行っています     右:進行の打ち合わせをする先生方]


普段はご診療にお忙しい先生方も、運営スタッフの仕事をきっちりとこなして下さいました。
白衣の先生方では見られない一面も発見!(^^)!

学会のアトラクションで出演いただく、かこがわ躍っこまつりのグループのひとつ
「恋(れん)」の踊り子の皆さんのリハーサルも行われました。
夜遅くなりましたが、恋の皆さんの踊りに、運営スタッフも見とれていました。
本番が楽しみです(*^^)v


[綿密に動きなどを確認する「恋(れん)」の方々]


   学会当日<平成22年11月21日>

受付開始前から、長蛇の列!寒い中、多くの方が早朝より来て下さいました。
ありがとうございます。


[午前8時半の時点でお待ちの方がたくさん!!]


[受付開始直前の様子。皆様寒い中ありがとうございます。]



受付開始と同時に、2階に設けたランチョンセミナーチケット受渡しコーナーへ!
30分で準備していたチケットは配布完了でした。

[ランチョンセミナーのチケットを貰う為に長蛇の列が出来ていました!!]


[受付開始後、賑わうロビー]


[事前受付を行っていなかった方の為に、当日受付も用意してあります]



以下、プログラムに沿って会場の様子を紹介します!

 
各会場の様子について
  開会式
【第1会場】 9:30〜10:00
 


[上段左:開会式の様子、上段右:司会の足立実行委員長]
[下段左から:河合会長、石橋日本プライマリ・ケア連合学会副理事長、川島兵庫県医師会長、樽本加古川市長]
 
  特別講演
【第1会場】 13:30〜14:20
  “まちづくり”として取り組む地域医療
 
座長

河合  勝
 
加古川市加古郡医師会会長・学会長)
演者
武末 文男
 
奈良県医療政策部部長)
詳しくはこちら

 
[左:座長の河合会長   右:演者の武末先生]
  シンポジウム1
【第1会場】 10:00〜12:00
  地域医療を良くする連携パス
 
座長

宇高  功
 
加古川市加古郡医師会理事・神鋼加古川病院院長)
高岡 道雄
 
兵庫県加古川健康福祉事務所所長)
 
 
シンポジスト
 
  基調提起「開業医が楽になるための地域連携パス」
 
 
岡田 晋吾
 
医療法人社団守一会北美原クリニック理事長
函館五稜郭病院客員診療部長)
  兵庫県の脳卒中医療連携
 
 
吉田 耕造
 
兵庫県民間病院協会会長・吉田病院理事長)
  加古川地域における大腿骨頚部骨折地域連携パスの運用とその問題点
 
  田邊  誠  
加古川市加古郡医師会理事・松本病院院長)
  回復期から在宅へ、患者・家族中心の連携に向けて
 
  小畑 好伸  
加古川市加古郡医師会・幸生リハビリテーション病院院長)
  指定発言「行政の立場から地域医療連携について」
 
 
高岡 道雄
 
兵庫県加古川健康福祉事務所所長)
詳しくはこちら

 


[上段左:座長の先生方、上段右:発表する高岡先生  下段:議論するシンポジストの先生方]
  シンポジウム2
【第1会場】 14:40〜16:50
  希望をつなぐ終末期緩和ケア
 
座長

大頭 信義
 
医療法人社団だいとう循環器クリニック院長・日本ホスピス・在宅ケア研究会理事長)
西村 正二
 
加古川市加古郡医師会理事・西村医院院長)
コメンテーター
武末 文男
 
奈良県医療政策部部長)
延安 雅子
 
播磨町保険年金グループ介護保険チームリーダー)
 
 
シンポジスト
 
  基調提起「希望をつなぐ終末期緩和ケア」
 
 
大頭 信義
 
医療法人社団だいとう循環器クリニック院長・日本ホスピス・在宅ケア研究会理事長)
  末期がんの娘を看取る
 
  小見山保人  
  病院の地域医療連携室の立場から 〜緩和ケアを中心とした在宅への連携〜
 
  辻本 浩子  
兵庫県立加古川医療センター地域医療連携部課長兼看護長)
  安心して在宅療養を開始するために
−退院前カンファレンスの実施と緩和ケア地域連携パスの活用−
 
  十倉久美子  
おもいやり訪問看護ステーション管理者)
  ケアマネジャーの立場から
 
 
松本 玉緒
 
つばさ居宅介護支援センター幸生管理者)
  終末期医療とケア
 
 
渋谷  哲
 
せいりょう園施設長・実行副委員長)
詳しくはこちら

 


[上段左:座長の先生方、上段右:コメンテーターの先生方、下段:シンポジストの先生方]
  教育講演1(薬剤)
【第2会場】 10:00〜11:00
  多職種協働 薬剤師に何ができるか
 
座長

辻野 強志
 
播磨薬剤師会理事・ほんまち調剤薬局)
演者
木村 骼
 
日本薬剤師会常務理事・青森県薬剤師会会長)
 
[演者の木村先生]
  教育講演2(歯科)
【第2会場】 11:00〜12:00
  地域で取り組む摂食支援
 
座長

庄司  武
 
播磨歯科医師会会長)
演者
菊谷  武
 
日本歯科大学大学院生命歯学研究科臨床口腔機能学教授
日本歯科大学附属病院口腔介護・リハビリテーションセンターセンター長)
 
[座長の庄司先生]
  教育講演3(産業医)
【第2会場】 14:40〜15:40
  企業における新型インフルエンザ対策と産業医の役割
 
座長

後藤 義人
 
加古川市加古郡医師会理事・産業スポーツ医委員会委員長)
演者
濱田 千雅
 
大阪ガス株式会社人事部健康開発センター産業医)
詳しくはこちら

 
[左:座長の後藤先生、右:演者の濱田先生]
  教育講演4(医療情報)
【第2会場】 15:40〜16:40
  医療情報連携システムのアイデア
 
座長

足立 光平
 
加古川市加古郡医師会副会長・実行委員長)
演者
八幡 勝也
 
産業医科大学前准教授・住田病院副院長)
 
[左:座長の足立実行委員長、右:演者の八幡先生]
  ランチョンセミナー1
【第2会場】 12:15〜13:15
  認知症早期発見のための地域ネットワークづくり −茨城市における試み−
 
座長

嶋 隼二
 
加古川市加古郡医師会・嶋内科院長)
演者
岸川 雄介
 
ミサトピア小倉病院)
詳しくはこちら

 
[左:座長の嶋先生、右:会場は超満員でした]
共催:エーザイ株式会社/ファイザー株式会社
  ランチョンセミナー2
【第3会場】 12:15〜13:15
  禁煙対策、「これまで」と「これから」
−プライマリケアの担当者に有用な喫煙対策の知識−
 
座長

猪股 工矣
 
加古川市加古郡医師会・いのまた循環器科内科院長)
演者
大和  浩
 
産業医科大学産業生態科学研究所健康開発科学研究室教授)
詳しくはこちら

 
[左:左前が大和先生。多くの人が熱心に聞き入っていました、右:座長の猪股先生]
共催:ファイザー株式会社
  ランチョンセミナー3
【第4会場】 12:15〜13:15
  地域一体型NST を目指して〜 PEG 地域連携パスの取り組み〜
 
座長

中田 邦也
 
加古川市加古郡医師会副会長・中田医院院長)
演者
西山 順博
 
医療法人西山医院院長)
詳しくはこちら

 
[左:第4会場の様子、右:座長の中田先生]
共催:株式会社大塚製薬工場
  閉会式
【第1会場】 17:00〜
 
[左から:枝川副会長、前澤日本プライマリ・ケア連合学会理事長、四宮吹田市医師会長(次期開催地)、足立実行委員長]
 
  その他


○アトラクション



[特別講演の後に出演していただいた「恋(れん)」の皆さん。加古川の「元気」を代表する踊っこまつりのグループです。突然の余興に驚かれた方もいたようです]


○ポスター会場





○医療情報システム展示 ・ドリンクコーナー・書籍展示



◎代議員会




万全の体制で当日を迎えましたが、想定外の事もありました。
たくさんの方にご参加いただきましたので会場へ入りきれず、急遽会場を変更しました。

またポスター会場も、声が通りづらく、急いでマイクをレンタルするなどの対応をしました。
足立実行委員長の迅速で的確なご指示で、ピンチを切り抜けました!

参加者の皆さんにはご迷惑をおかけしましたが、大きなトラブルもなく無事開催できました。

本当にありがとうございました。

最後に、参加者数のまとめを掲載して、報告を終わりたいと思います。

参加者数について
 
 
事前登録
当日登録
合計
医師・歯科医師・薬剤師
556名
80名
636名
看護師・コメディカル、他
456名
40名
496名
学生
96名
15名
111名
合計
1,108名
135名
1,243名